敦賀港線

2012/8/4

 

敦賀~敦賀港 の貨物線。

まだ廃線になって間もないので、線路は剥がされていない。その昔、ロシアのウラジオストックへの定期航路の出港地である敦賀港を目指して、東京から直行列車が走ってくる路線だったらしい。

最後は確か一日1往復の貨物列車だけだったような。

 

敦賀港駅は再現されて、鉄道資料館となっている。

 

資料館の展示物。

ヨーロッパへ向かう人は、敦賀港から旅立っていったようだ。

それまでのインド洋経由の船旅で一か月を要していたものが、敦賀~ウラジオ~シベリア横断鉄道の旅で14日に短縮されたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北陸本線は、敦賀の北側、北陸トンネルに入る手前で、き電が直流1500V→交流20000Vに切り替わる。その切り替わり区間は、交直セクションと言って、全く電気が流れない。その間は蛇行するわけだが、その区間で車両側の回路を切り替えるタイミングを運転士に知らせるのが、この看板。「切換」看板を見たら、運転士は運転台にある切換スイッチを扱うのだ。

北陸本線 旧ルート

北陸トンネルが全通するまで、敦賀~今庄間の北陸本線は、今の北陸道のルートを走っていた。急こう配とトンネルの連続。SLが喘ぎながら走り、乗客もばい煙で大変だったらしい。

 

この区間、線路は単線だったのでトンネルは一車線分。だからトンネルの入り口には信号がある。長いトンネルなので、赤になると5分も待たないといけない。

 

北陸道が、廃線跡に寄り添うように走っている。

トンネル内はSLが吐き出したばい煙がそのまま残っている。明治時代のトンネル。北陸トンネルができたのはS37年、それまで北陸に向かう人と物資を運ぶ列車がくぐってきたトンネルだ。

 

出口が見えてはいるが、トンネル内には照明は一切ないので、気味悪いことこの上ない。漏水も多い。車で通った時は感じなかったが、バイクで通ると、地面から体が浮いたような気分になる。道路が水で濡れていて、はっきりと地面として見えないのだ。

このあたりずっと上りこう配。これはSLだったら大変だったろう。

トンネルも続くし。

この区間、眺めも最高に良い。

対岸に見えるのは敦賀半島。先っぽの裏側には原発があるところ。

SLの撮影ポイントだったこともうなずける。

 

山の中に列車を行き違いさせる信号場の跡が。

しかもスイッチバック!つまり勾配区間だから待避線は水平にする必要があるため。何ともダイナミックな運転をしていたんだなあと思う。前後は25パーミルの急こう配なのでSL列車は一旦引き上げた後、水平のスイッチバックを使って勢いづけて勾配区間に挑んだとのこと。

 

この突堤。いかにも鉄道らしい路盤だ。ゆるやかにカーブをもち、徐々に勾配を上げている。重たい機関車を支えるようしっかりとした路盤が造られている。

 

勾配区間を過ぎると、大桐駅跡が。草生しているが、ホームが残っている。

廃線跡巡りを終え、本日の目的、今庄そばを。

これが旨い!大盛りで。

 

10年以上前、ジムニーで来たとき以来。あの時の記憶がよみがえる。それにしてもしっかりとした歯ごたえ。いくらでも食べられそう。おばちゃんの店、というお店。結構繁盛していた。

 

今庄宿

そのそば屋のポスターには、今庄が宿場町であると。そうなんや。

そのまま通過するのは勿体ないので、折角だから旧街道を走ろうかと。

 

その昔、今庄は北陸から東海方面を最短距離で結ぶ北国街道の宿場として賑わったところらしい。街道の掲示物によれば、北国の大名が江戸に参勤する際にこの宿場に必ず投宿した由緒も。今でも街道沿いにはかつての宿場町の面影がそこかしこにある。観光地化されていない自然さを感じた。

 

余呉湖

北国街道で峠を越え、近江へ。

そして懐かしの余呉湖。ここは学生時代の思い出が詰まったところ。いまのカミさんと付き合い始めた頃、おっともう21年前!!

記念撮影したポイントに21年ぶりにやってきた。

 

余呉湖は一周数キロの小さい湖。この周回路がまた良いんです。特に夕方は木漏れ日がちらちらして、湖面が輝く。

記念撮影ポイントの対岸。

夕方は逆光になる。綺麗な場所だ。もう少し涼しかったら、しばらく佇みたい場所。今日は、暑くてたまらん・・・。

 

本日の走行データ

近江舞子で給油。

238.8km÷10.9L=21.9km/L

 

ん~、一般道のツーリングの場合、以前なら23~24km/Lくらい行ったけど、ちょっと低め。そこで自宅付近で再度給油。湖西道路で80km/hのほぼ定速走行の結果は・・・

39.7km÷1.76L=22.6km/L

 

まあそんなものかな。

 

つづいて、本日の油温計測結果。

フツ―に走行中・・・80~85℃

廃線トンネル内・・・75℃(外気温が下がるとスーッと下がる)

60km/hくらいで登坂中・・・90℃

今回は100℃に到ることは無かった。ツーリングメインの使い方ながら、オイルクーラーは不要ではないかと感じる。W1の時代の交通事情を考えると、これで十分なんだろう。

オイルクーラーを取り付けるモチベーションが少々低下気味に・・・。

 

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コメント: 4
  • #1

    姫路の松居 (月曜日, 06 8月 2012 12:27)

    敦賀方面はこっちからは行きにくいですが、一度行ってみた~い

    しかし良いルートが有りますね、こちらでは配線跡は自転車道が多いです

    ネットでみるとそのルートは難所だったみたいですね、トンネルで窒息とかしたみたい

    それと京阪が66.8パーミル上ってるのね、しらなかった

    技術の進歩はすごいことです、しかし鉄と鉄なのに滑らないのが不思議です

    アメリカでブレーキが効かなくなって、町につっこんがのは聞いたことがありますが...

    鉄道の話題は鉄オタじゃないですが、嫌いじゃないです

  • #2

    とらのすけ (月曜日, 06 8月 2012 19:10)

    日本海側は、走りやすそうで良いですね
    私も北陸ツーリング行きたくなりました。

    油温の計測数値とても興味深いです
    もしも、アルミ洗濯バサミをフィンに装着したら
    どうなるのでしょうね。
    少しでも効果あれば良いのですが。

  • #3

    まつ (月曜日, 06 8月 2012 20:18)

    姫路の松居さん

    なかなかいいところでしょ。
    京阪は蹴上~九条山ですね。今はもう地下鉄になってますけど、地上の頃は登山電車でしたね。レールと車輪で鉄と鉄ですけど、軸重が10トンくらいあって、接触面積が1平方センチ程度だからすごい摩擦力が発生するんですよ。
    アメリカの例は興味あります。ちょっと調べてみます!

  • #4

    まつ (月曜日, 06 8月 2012 20:20)

    とらのすけさん

    北陸はいいですよ。田んぼがキラキラしてますしね。

    洗濯バサミの効果、今度一度テストしてみましょう。面白そうですね。思った以上に外気温の影響があるので、やはり接触面積を増やすのは有効かもしれまんよ。