サンドブラスト三昧

サンドブラスト

装置を一新した。キャビネットは市販の安いもの。一万円くらい。それに直圧ブラスターを接続した。直圧ブラスターは、消火器改造のもので、消火器に口金を溶接したものをヤフオクで仕入れ、あとは数々のウェブで紹介されていた製作記を勉強して自作した。我ながら良い出来。試してみると、なかなか威力ある。落下式ブラスターでは6気圧必要だが、直圧ブラスターは2気圧程度で十分であり、私の0.75PSの小型コンプレッサーでも連続動作をしないので十分安定して作業を行うことが出来るようになった。

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サンドブラスト前のリアハブ。ベアリング部分は養生しておく。

遠くから見ると普通だが、近くから見るとご覧のとおり、白い粉が吹き出ている。先月、スポークの間から真鍮ブラシでゴシゴシ磨いたのだが、ハブ単体にしてよく見れば、こんな感じ。さて、サンドブラストの威力やいかに。

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 寝室に椅子を二つ並べ、Vブロック上にホイールをすえつける。なかなかいい感じ。竹串をガムテープで椅子に固定し、ホイールを回転させると、いい塩梅で振れ具合が検出できた。スポークの張り方は、W3トホホ本舗のHPを参考にし、ニップルの占め具合を均等にするところから、徐々に全体的に締め上げた。締める順序は、対角線上のニップル、そして90度回転させたところ、そしてその対角線上、という具合。スタート時点の締め具合が均等だったせいか、全体のニップルを増し締めしても、ほとんどリムが振れない。ニップルをレンチで叩くと、カキーンといういい音るよう全てのスポークを締め上げた。左右、上下とも1mm以内の振れに収まったので合格。

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 KTCのタイヤレンチを奮発し、タイヤ入れに挑戦。ビードワックスなるものはないので、石鹸水を塗布しながら入れる。片面は難なくクリア。反対側は、最初てこずったが、ビード落としを確実に行い、膝でタイヤをリムに押し付けながらタイヤレバーをこじこじすると、簡単に入れることができた。実は、リムバンドと大きいタイヤレバー(ホームセンターとかで売っている安いやつ)は持っていたが、やりにくかったので今回工具を新調したのだが、あっけなくタイヤが収まったのでびっくり。わずか10分程度でしたかな。最後、エアをいれてビードを出すが、数回エア込め、ビード落とし、を繰り返してなんとか成功した。

 本当はTT100にタイヤ交換したかったのだが、現在のタイヤの溝がまだまだ残っているし、ひび割れ等もないので、ここは我慢。分解してきれいにしたため、そこそこの見栄えのよいホイールとなりました。

 スイングアームのピボットにグリースを注入する。このためにグリースガンを購入した。注入し続けると、ピボットの端からにゅるっとグリースがあふれてきた。これが充填完了のサイン。負荷の高い箇所なので、定期的に補充をする必要がある。

 リアスイングアームをフレームに搭載する。雨水がかかりやすいところは、通常のCRCではなく、マリン用のCRC666を使用する。粘度が高っく良いにおいがする。これを、スイングアームのチェーン引きボルトのへそが入る穴に吹き込んでおく。防錆効果を狙ったものである。

 スイングアームのブッシュ。左は元々ついていたやつを再利用しようと少しペーパを当てたもの。でも腐食してピットだらけ。右はクレージーズ謹製のブッシュ。砲金ではないが。

 ハーネスをつなぐ前に、各部品の導通テストをしたところ、左スイッチの単体で導通不良が発覚。Hi、Loのディマースイッチの下側の銅板が接触不良を起こしていた。スイッチ本体を取り外し、半田で肉盛りしたところ、接点が復活した。肉眼では接触しているようにみえたところであるが、電気は正直である。

 再メッキしたシートベルトバックル。フラッシュでまばゆいばかりに反射している。こういう小物が綺麗と、一段と引き締まって見える。

 再メッキしたリアライトステーの裏側。ここは見えないところだが、下地をしっかりと出し切れていないのでメッキの乗り具合がきわめて悪く、エアーで吹き飛ぶ具合。そこで、あらかた吹き飛ばした後、赤錆から黒錆への転換材を塗布しておく。しばらくすると、黒っぽく変色してくる。エマルジョンなのでこれで金属面は保護できそう。

 リアライトのひび割れ部。購入時から割れていた。破断面は接合できそうなので、慎重にあわせようとするが、どうしても数箇所微妙に引っかかってしまい、うまく接合できない。やむを得ず、引っかかる部分を少しずつヤスリで削り、最終的にクリアボンドで接着した。

 チョークレバー。購入時、大多数のW3のように一部折損していた。サンドブラストしたものの、このまま車体につけるのは忍びない。ということで、金属パテで肉盛りして整形することにした。折損している固体が多いということは、取り扱い誤りというよりはそもそも強度不足と思われる。そこで、肉盛りをしっかりと行い、最終的にはエポキシボンドで金属パテを包み、金属パテにできてしまった小さな巣穴をふさぐとともに全体をコーティングした。そしてヤスリで綺麗に整形し、塗装を行ったらなかなかバッチグー。

 テールランプの配線の取り外し方。どうやったら抜けるのか、知恵の輪。W3トホホ本舗のHPを参考にすると、電球のソケットのベークライトの突起部を回転させるとランプ側に抜けるとか。ただ、もう少し解説が必要かも。

①背面の配線保護用ゴムを細い棒で押し、ランプ側に全部押し込んでしまう。

②正面のベークライトの突起部を竹串で、エイッ、と押し込む。

③すると写真のようにちょうどキャブのバタフライの様に回転する。すかさず、できた隙間に竹串を挿入し、ベークライトを90度回転させる。

④背面から電線を押し込むと、こりゃ簡単。するっと抜けました。

簡単な方法だが、HPで教えてもらわなければ配線をぶち切るところだった。

メーター塗装

 塗装が剥れ、錆が浮き出ていたため剥離し、ペーパで磨いておく。

 それにしても、錆の根が深い。

 かしめリングの養生をどうしようかと思っていたが、以前(といっても20数年前)に買った黄色の細いテープを思い出した。箱から探し出し、使ってみるといい塩梅でアールが取れる。伸縮自由でありこれは曲線部の養生に適している。今でも販売されており、今後重宝しそう。ただ、20数年前(CB900Fに乗っていたが)には何かイエローラインを作ろうとして買ったようなおぼろげな記憶が。

ニュートラルランプ配線修理

 購入時にニュートラルランプがつかなかったが、原因はこれ。配線が口出し部で破断していた。接点自体は生きているようだ。配線を取り除き、接点部に半田付けし、線の取り回しをこの写真のままとして修理完了。ニュートラルランプがきちんとつきました。めでたし。

 カバーを外したままにしていたら、バイクの下にこんな部品が転がっていた。これはクラッチのプッシュロッドの一部である。このロッドの片端は球状にくぼんでいてもう一方は球状に出っ張っている。パーツリストでは両方ともくぼんでおり、片方には1/4のボールが収まるように描いているのだが。そこで、”ドライサンプが口をきく”のBBSに質問をしたら、@K641様がわかり易く解説してくれた。私はボールがどこかに紛失してしまっているのではないかとか心配したのだが、そうではないようだ。長い方のプッシュロッドの反対側にはボールが必要だが、それは今回抜けていないので、復帰するにはこの部品を挿入すれば良いだけ。パーツリストと現物が異なるというのは少々サプライズであった。パーツリストの誤記があり得るということを前提に現物を確認する必要があると感じた。

 クラッチプッシュロッド調整用の点検フタパッキン。取り替える際には、型取りをしておく。そうすることにより、次回必要な場合には自作することができる。取り替える都度新品を購入するのは高くつくので。

 チェーンカバーの取り付け方

 先にプライマリーギヤケースの中に挿入してからチェーンカバーの取り付けを行わないと、こんな風にギヤケースの中に入り込まなくなる。最初個体差かなとおもったが、取り付け順序を逆にしたらあっさりと収まった。無駄に部品を削ってしまうところだった。取り付け順序は重要だ。すんなりと収まらなければ何か無理をしていると考えるクセがついてきた。

 チェーンアジャストボルトの曲がり

 これが、やりがちな作業か。初めてわかった。割りピンの穴にあわせるためにボルトを締め上げていたら、アジャスターが共回りしてしまい、ボルトが曲がってしまった。クレージーズでステンレス製が出されていて、それなら曲がらないらしい。また、ボルトの下にもう一枚ワッシャーをかませても共回りしないとか。そういえば、ユニクロ再メッキに出した部品で使っていないものが一つあったなあ。寸法を見てみると、元々はここに収まっていたと思われるものだった。既に割りピンしているから、次にここを外す際に使ってみよう。

再メッキ追加分一覧

前回の再メッキ時に出し忘れていたものです。ウィンカーステーはメッキの乗りにくい材質とかで、価格が高くてびっくりしました。中古品良品が買えますね。送料630円、代引き手数料420円を加えて合計12,390円でした。宇都宮機械製作所さんのメッキは仕上がりが良いので安心して依頼できます。送料は良心的、支払い方法は代引きのみの対応です。

品物 素材  寸法 単価  個数
ホーン リング Φ90 \1,000 2
ウィンカーステー

アンチモニ合金

Φ40×135 \2,000 2
マフラーバンド金具

Φ15×20 

\200 4