乗り初め

H23.1.29

 

目標なし崩しの危機迫る週末、意を決して寒い中、バイクの乗り初めを決行した。ちょっとした所用で四条烏丸まで。

 

約1ヶ月の睡眠を経て、W3が気分良く目覚めてくれることを期待し、自宅から少し離れた京阪電車沿いの駐車場で始動を開始。ここなら、少々爆音出ても文句は出まい。

 

まず、メインを0FFのままキックを10発ほどかまし、エンジンオイルをシリンダーヘッドに送り込む。そして、メインON、チョークを引き、キックを2、3発かますと、エンジンは目覚めた。良い感じだ。

 

しかし、プスンと止まってからが大変だった。

20発くらいキックをしたが始動しない。近くに居た、工事現場の警備員が、こちらを気の毒そうに見ている視線が、若干邪魔だと思いつつ、キックを繰り返す。

 

バッテリーが弱っているのは、インジケーターの明るさを見れば分かる。よって、あまりメインONのままではよくない。時々、OFFにしたり、チョークを入れたり切ったり、しばらく休んだり。若干、汗ばんできた。30回くらいキックしたか。やっとかかり、それからは順調にアイドリングした。

 

しかし、そこからが大変・・・

 

とりあえず四条烏丸までは順調に走った。所用を済ませて、再び始動しようとするも、かからない・・・。すると、ばーーーん、というアフターファイヤーのような音が。え?いまの俺のW3からの音????

もう一回、キック、キック、ばん!!。あらら、W3からだわ。交差点でキックしていたので、横断歩道で待っている人がビックリ!「すいません・・・」と、少し離れたところまで押して行き、キック、キック、キック、「ば~~ん!」これ顰蹙やなあ。アフターファイヤーが出るということは、混合気が薄いんだろうか。

 

よく分からない。が、とにかくキック。

ただ、爆発の兆しがない。う~ん。そしてキック。「ばん!」ええ加減にせえよ!

 

しばし休憩。そして、キック。すると、あるとき爆発が起こり、ギヤをローに入れると、プスン。おいおい。

またもやキックキックで復活し、目出度く四条烏丸から五条通まで出ることができた。そしてしばらく東に向って走っていると、信号待ちでプスン。

 

またもや同現象。ガソリンがキャブに行ってないのかなあと疑うも、燃料フィルターにはガスが溜まっているし、コックホースを外すとガスがこぼれてくるから問題ないだろう。でも、コックON位置で自宅を出発し、まだまだガソリンがチャプチャプしているのにガス欠症状となったためRESで走ってきたことが、なんとなく原因に関係しているようにも思えてきた。ひょっとしてタンク内に何か異物があって、ガソリンの流入路を時々塞いでいるのかも、と。でもW3にはコックが二つあって、キャブのところで結合されているので、二つのうちどちらか一つでもガソリンを通していたらガス欠症状にはならないのだが・・・。

 

良く分からないが、コックをON、RESと繰り返し、キックを繰り返すと、また何もなかったようにエンジンは調子を取り戻した。今回は、その後止まることなく、自宅まで順調に走ることができた。

 

嫌な初乗りであった。こういう不調は、ガスがきちんと行ってない初歩的不具合であるということを経験的に知っているが、実は点火系かもしれぬ。イグニッションのアース線の端子が錆び錆びだったので、プチレストアの際に新品端子に打ち直したのだが、その後の電線処理に問題があって、何かにはさまれて断線傾向にあるとか、あるいは別のところでコイルのお役ご免が近づいているのか・・・。

 

とりあえず、自宅に戻ってこれたので良かったが、今日は家族で外出する約束をしていたので、最悪皆から大ブーイングを受けるところだった。年末好調だったため、ついついW3で走るということのリスクを忘れていたが、やはりそれなりの日々のお世話をして、心して乗らないといけないことを思い知らされた初乗りであった。

 

ただ、こう寒くてはガレージでトラブル調査をしようという気になかなかならない。できれば空調付きのガレージが欲しいところだ!

不調原因判明!

H23/2/5

 

今年に入ってからZ1を転がしていないので、動かしてやろうと思いきや、バッテリーがご臨終。もはやセルを回す力も残っていない。

仕方なく、キックで起動すると、あっさりと目を覚ます。そこで、近場を走り、帰宅して充電器に接続し、バッテリーに鞭を打つ。もう既に寿命が来ているバッテリーだが、だましだまし使い続ける。

 

ついでにW3も動かしてやろうと思い、キックするも、全然うんともすんとも言わない。仕方なく、両方のプラグを外して火花の状態を確認したら、右側は弱弱しくも一応は青白くスパークしていた。左側は・・・あらら、虫の息のような超頼りなげな火花。これでは爆発できないんだろう。バッテリーがダメか。そこで、電圧を測定してみたら、なんと7.8V。トホホ。これではダメか。よって、Z1のバッテリー充電とともにW3も充電した。

 

これ、Z1に搭載したカルシウムバッテリー。価21,210円(税込)、通販で3,900円(税込)という怪しげなもの。でも、それなりに寿命を全うしてくれているような気もします。

W3に使っているのはこれ。”世界最高品質バッテリー”と標榜してヤフオクに出品されているもの。2880円の安いバッテリーですが、以下のような宣伝文句であり、かなり怪しげです。ですが、国産の4分の一程度の価格であることを考えると、十分仕事をしてくれています。

日本一流バイクメーカーに純正採用されているバッテリー工場(ISO9001認証)のOEM商品です

H23/2/6

そして今日。W3を車庫から出し、チョークを引き、空キックを10発かましてから、イグニッションON、キックすると、一発でドドドド・・・ッと目を覚ます。不調の原因は、単純なものでした。要は、バッテリーの寿命。

エンジンがかかると、すぐにアイドリングも安定し、良い感じだ。やはり新鮮な12Vがあれば、火花が元気になるのだろう。今回、左側のスパークが弱かったということがわかったので、コイルや配線の抵抗値などを調べ、アーシングなどの対策を取って、もっと電流を流せるよう改善したいと思う。

 

エンジンがかかり、早速近場を走る。気持がよい。その勢いで、久しぶりに山中越えに向かう。ここは学生時代、よく通った峠道。W3はトルクフルなので、とても走りやすい。気持が良いので、前に車が現れると小休止し、写真撮影しながら進む。

 

バッテリー、新品にするかな・・・。

これは山中越えのギャラリーコーナー、馬の背。

学生の頃は、夜中すごいことになっていたところだ。

これは、いわゆるシャロームコーナー。要は、怪しげなホテルだったとこ。女の子を乗せた車でここでウィンカーを付けると、盛り上がっていた。今は、自動車関係の会社に引き継がれた後、廃業してひっそりたたずんでいる。よくこのコーナーで遅い車を追い越したものだ。

ついでに、W800の試乗会をレオタニモトでやっていることを知っていたので、帰り道に寄ってみた。すると、すぐにタダで試乗できたので、20分ほど近場を走る。乗った感じでは、ベベルギヤのシュイーンというエンジン音が特徴。ハンドリングはW3とよく似ている。ライディングポジションは、ハンドルが一文字ぽいのですこし低いくらいで、ステップはほぼ同じ位置あたり。

排気音は、もう原付なみのおとなしさ。これでは、物足りなさすぎ。せっかくのツインなのに、ツインらしい鼓動が感じられなかった。

エンジンのフィーリングは、モーターっぽい。パワーの出かたもジェントルなので、W3に慣れた者としては、すぐに飽きてきそうだった。

 

バイク屋に戻り、適当にコメントしてお礼し、帰りました。

折角なので

同じ場所でW3も記念撮影。比叡山を望む、高野川沿いです。綺麗なところです。

バッテリーの耐久試験?!

ZとWのバッテリ放電に伴うトホホを繰り返さないため、今のバッテリーが性根尽き果てるまで使い倒すため、毎週充電をしようかと。先週充電したが、今週末も。最初に一週間経過してどれだけ電圧降下が起きているかの確認を。フル充電で約14Vくらいまで上昇していたが、本日確認すると、13V付近となっている。1Vくらいの降下だ。これくらいは問題ないのか?

 

バッテリーの充放電を繰り返すと、鉛の電極に硫酸塩が付着し、サルフェーションとして固着してしまう。これが蓄積すれば、充電はできてもバッテリー内部の抵抗値が増えるために、実際に電力源としての性能は低下してしまう。

 

つまり、バッテリー両端電圧をV、内部抵抗をr、バイクの回路上の抵抗をRとすると、流れる電流Iは、オームの法則から

 

I=V/(R+r)

 

となる。rが大きくなれば、流れる電流が小さくなる。ということは、点火コイルや灯火回路、Zの場合はセルモーターへ送り込める電流が小さくなる。よって、最終的には満充電できたと思っても、セルを回すとか弱くしか回らない、もしくは回らないという事態になるのだ。

 

今のZとWのバッテリーはそこまで性能低下はしていないが、普通バッテリーの寿命は2~3年ともいうし、特にZの場合はもう寿命が近いのでいずれ交換が必要だろう。とはいえ、ボンビーサンメカとしては、使い続けられる限り使い倒すつもりで、毎週の充電を心がけようかと。

 

巷ではトリクル充電器といって、微小なパルス状の電流を与えつづけることによってサルフェーションを防ぐ装置がある。約一万円くらいするらしい。確かにバイクとつなぎっぱなしにできるので、楽といえば楽だが、バッテリーが充電されている間は、水素が発生しているのでバッテリーのブリーザーから継続的にわずかに出続ける。これでは、鉄の塊のバイクの周囲が腐食環境に晒されることになるので、なんとなく嫌だ。気が付いたらフレームにさびが発生したりする可能性もあるのでは?

 

ということで、とりあえず毎週末の充電によって、バッテリー寿命の延命を図ろうと思っている次第。

バッテリー耐久試験2

H23/2/19

 

さて一週間後の端子間電圧を測定すると・・・、Z1のバッテリーは13.5Vくらい。まあまあいいじゃん。寿命が尽きたと思ったが。セルを回すと、元気良く回り、エンジンもかかった(当たり前か)。今後毎週バッテリーのお世話をすることにしよう。寒いからなおさらのこと。学生の頃は、こういうこと一切していなかったけど、バッテリーを取り替えたことないなあ~。それだけ小まめに乗っていたということだろう。

これはチョコレートです

バレンタインに家族からもらったレンチのチョコです。コックもチョコレートに見えますね~!本物そっくりです。

小学校のW3

H23/2/19

近所の小学校で、娘のバレーボールの試合があるので、W3を乗り付けた。小学校にW3を乗り付けるのも、変な親父かな?

ヤフオク調達物を磨く!

購入したものはテールランプ周りです。自分のテールランプレンズは、割れているものを補修したので、少し見栄えが悪い。いいものをヤフオクで探していたが、良いものは5桁に達する価格なったりするので、嫌気がさしていた。ある日、比較的安価なセットものが出た。ステーとナンバープレート台がカーキ色に塗装されている。でも、レンズ自体は割れていないし、ということで落札。

届いた品物を見てみると、レンズはまあまあだが、小さい傷があったり、テールランプアッシーも錆が目立つ。そこで、レンズはコンパウンドで磨き、アッシーは、いつものボール盤真鍮バフがけで磨いた上で、はな咲かGで錆び取りすると、あらまあ、綺麗なもんですね。少しへこみがあるけど、ここは隠れる部分。まあまあ良い品物でした。

ステーとナンバー台は、カーキ色を剥がした上で、またいつか売りに出そうかと思っている。

写真は若干のビフォーアフターネタです。

錆びは比較的浅く、綺麗に取れました。配線部の有色クロメートメッキは、花咲かGで溶けてしまったようで、地金が出ています。ユニクロメッキを大切にしたい場合は、燐酸系錆取剤はつけてはいけませんね。

 

サイドカバーのノブを入手

サイドカバーの取り付けノブ、オク調達しました。取り付け用の六角ネジも同時に。このネジ、片方は8mmオスでノブ側は6mmメスとなっている、変則的な品物。これが欲しかった。

オリジナルに一つづつ近づいています。

配線ショート防止

<ビフォー>

サイドカバーノブの取り付けナットを車体にセッティングしていて、改めてバッテリー+側の配線がごちゃごちゃしているなあと。よく見るとプラス配線の芯線が一部露出している。これはいけない。ショートするリスク大だ。そこで補修をば。

この通り芯線が見えている。ちょうど保護チューブから出ているところ。経年でこんな風に配線って劣化するんですね~。

<アフター>

ま、あまりたいしたことはしてませんが・・・。配線にビニルテープで保護し、更に、薄いゴム板をぐるぐる巻きに巻いておきました。無様だけど、これでショートするリスクは大幅に下げることができたと思います。そもそも、もともとの配線の被服が硬化しており、すごくクセがついていて取り回しがしにくくなっている。本来は、配線を引きなおすべきだと思う。

他に配線の劣化はないかと点検したところ、ありました。

丁度サイドカバーを取り付けたときに、挟み込まれるようにして被服が裂けていました。いやはや旧車恐るべし。確か、ここでショートしたというような記事をどこかのサイトで見たような記憶があるが、僕のW3でもちゃっかり同じようなことになる寸前だったと言えよう。やはり、配線の引き直しが必要だろうと思った。取り回しに無理があるからこんな風になるんだろうか。それにしても、Zとかこれまで乗ってきたバイクでは経験のない配線のショートリスク満載だ。

H23/2/27

 

近場をプチツー。

学生時代は、こういうところで写真を撮るというようなことは皆無でしたね。あまりにも日常すぎて。今更ながら、こんな記念撮影をしている自分が少し恥ずかしいです。

Z1もたまには動かしてやらないと。久しぶりに、市内に。学生時代、散々うろついていた場所だが、Z1は会社に入ってから買ったので、実はあまり市内は走っていない。今日は、近場、東山区でうろうろと。写真は、蹴上のインクラインです。疎水で水運していた頃に三十石舟を丸ごと引き上げていたケーブルカーです。ここは疎水が急坂なので、こんなケーブルカーで舟ごと上下させていたというものです。明治時代の凄い土木構造物です。ここは、桜の季節、本当に綺麗です。僕は学生時代、ここはバイト先の行き帰り週に2~3回は通ってました。

Z1で一旦自宅に帰り、次はW3を駆り出す。また同じエリアへ。ここは平安神宮。鳥居でかすぎですね。W3が小さすぎます。以前に僕が出ていた京都シティハーフマラソンでは、ここが出発地。学生時代、テニスをしていた頃は、この近くの”岡崎コート”でしたね。

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コメント: 5
  • #1

    尼崎のとらのすけ (木曜日, 17 2月 2011 23:07)

    どうも、はじめまして。当方もW3の後期型を自家製プチレストアしているW3、5年生です。せとうちさんのブログとともに時々、拝見させていただき、参考にさせていただいております。少し欠品のある下の上位のものを購入し
    今のところエンジンとフレームは問題ないけれども、それ以外はなるべく金をかけずショップに頼らず駐輪場の露天整備で手を入れて現在に至り、なんとか使える様になりました。自家製、ドレミ、PMC、純正、クレージーズ等活用して有る程度は直しています、現在の課題は、純正ディスクローターと社外セミメタルパッドとの悪い組み合わせの結果による、鳴きをなくす事をめざしています。
    画像は無くて済みません。

  • #2

    まつ (金曜日, 18 2月 2011 13:02)

    とらのすけさん、はじめまして。
    せとうちさんのブログに比較されると、とても恐縮です(汗)。
    プチレストアされて、お使いのこと。僕と同じですね!
    なんか、親近感沸きます。ブレーキの鳴きですけど、僕のW3は全く泣きませんよ。でもZ1はなきまくり。これから原因究明しようかと思っています。

    いずれにせよ、コメントありがとうございます。よろしければ、これからも情報交換しましょうよ!!

  • #3

    とらのすけ (日曜日, 20 2月 2011 09:57)

    ありがとうございます。どうも、遅くなりまして、
    お役に立てるかどうかはわかりませんが、当方のW3の
    ディスクブレーキの鳴きは、通行人を振り向かせる程の音で、かなりみっともないです。現状の社外品パッドしか手元に無く、当時物のアスベスト?と比較できないので解りませんが、(以前乗っていたZ750D1やTX650のディスクは余り鳴かなかった。雨が降ると効かなくなる)鳴きの原因はパッドの材質にあるのではないのかとの結論に至り、近くにある業者さんにパッド張り替えを依頼、ついでにローターも研磨。
    (スリット加工も出来るらしいけど、それはやめ)
    少しお金をかけて試そうと思います。
    それでも鳴くのなら、あの国産車初のダブルディスクはやめ、現行車の流用も考えています。

  • #4

    まつ (月曜日, 21 2月 2011 00:27)

    僕のW3のパッドは、元々車両についていたものです。各部にシリコングリス、パッド裏面にパッドグリスを塗布してます。Z1の方は、PMC製とオリジナルと両方で、同じように油脂を活用していますが、どちらも鳴いてますね(笑)。困ったものです。

    パッド張替え、って関西でも業者があるんですか?東京にあるのは聞いたことがありますが。ローターも研磨するとのこと、出費がかさみますね(笑)。僕のW3のローターは片方がサビサビでしたが、最近やっと取れてきました。

    なき防止、成功をお祈りします。また事後談を聞かせてくださいね。

  • #5

    ワンちゃん (日曜日, 26 4月 2020 18:58)

    トラのすけさん 自分もW3有りますが
    左がアイドリング時バックファイヤーします
    オーバーフローしてるので油面を下げてみました
    それが原因でしょうか?