コアステー取付けボルトの加工
2012/9/23
昨日作業が途中だったので、雨が上がった10時、作業開始!
ステンレスだから切削速度はドリル円周で10m/min程度。
ドリルはΦ1.5mmだから計算すると・・・
10×1000÷(3.14×1.5)=2123 rpm
ということは、うちは電源周波数が60Hzだから、ボール盤の表示を見ると4速目のセッティングをすれば大体良いことになる。これは昨日から同じだが。でもドリルを折ってしまった。そこで、今日は3速目でトライしてみる。しかも、とらのすけさんに教えていただいたように、送りはドリル径くらいでステップで刻み、その都度切り子を排出するようにする。
そうすると、良いじゃないですか。加工硬化することなく、ステンレスもサクサクと削れていきます。お蔭様で、ドリルを折ることなく、ボルト3本のワイヤリング用穴あけが綺麗にできました。
オイルクーラー上側ステー取付け部。ここはゴム板介在の柔支持部。M8ボルトの頭をワイヤーロックしておいた。
コアの取付け
オイルクーラーを金具とともに車体に取り付ける。最初はすべてのボルトを緩々に。そして全体をなじませて締め上げた。金具を黒塗装したので全体的に引き締まった。なかなか良い。
L金具同志の結合部はゴム板介在箇所なのでワイヤーロック。ワイヤーツイスターで、くるくるっとツイスト線を作っていく。
ホース取り出し口の製作
いろいろ思案した結果、ZZR1100用のものをチョイス。
適当なサイズに切り出し、リーマでバリ取りした後、徹底的に洗浄と気吹きした。
オイルをタンクから抜く。既に大分走行したオイルなので、丁度良い。オイルタンクからの排出は、前回からストレートの自在ジョウゴ。これは、なかなか使い勝手が良い。
オイルポンプ(リターン側)~オイルクーラー
多分、これまで一度も分解されたことがないであろう箇所。
折角なので、脱脂洗浄剤をウェスに含ませてホース内部をお掃除したところ、汚いこと汚いこと。そりゃ40年近い垢が溜まってますからね。
さて、リターン側にオイルクーラーを挿入しようと。
しかし、誤ってフィード側にホースを接続してしまった。でも、そのおかげで、フィード側のカシメ部付近に5mm程度のゴム亀裂を発見。幸いまだオイルは漏れていないが、折角なので脱脂後、弾性接着剤で覆っておいた。いずれ、オイルホースを新調しないといけないかな。
1本のステンレスパイプを二つのホースがくわえあっている状態。なかなかの感じではいでしょうかね。
完成の図。写真ではオリジナルのカシメ金具が見えなくなっている。その理由は、振動で金具がミッションケースと擦れてしまい傷つきや磨滅しないようにゴム板をタイラップで巻きつけているため。金具が見えなくなっているので、見栄えも良い。
ホースはミッション下側をぐるりと取り巻き、ミッションケースとスイングアームの隙間を良い按配で潜り抜け、フレームに沿ってタイラップで固定し、オイルクーラーの下側に出てくる。この先は・・・・。
ジャーン!オイルクーラーへは、このように。写真左側がオイルポンプから圧送される流路のオイルクーラー側の入口。ちょうどパイプが下向きになっているので取り付けやすかった。バッチグーである。
オイルクーラー ~ オイルタンク
オイルタンクに戻ってくる方は、エンジンの下側をはわせるか、シリンダの横を通すか迷った。結論は写真の通り、シリンダの横。
理由は三つ。
①エンジンの下側をはわせるのに都合の良いホースフィッティングが手持ちのホース群にはなかった。
②シリンダーの横を通すと、オイルタンクのバンジョー金具までほぼストレートに流路を確保できるので、流動抵抗が最少で済む。
③なんか、格好良い。
ここは、クラッチケーブルとの交差部分。
こういうところの結い方は、タイラップを2本使う。まずホースとケーブルを少し隙間を設けて一緒に抱き合わせて1本目のタイラップで固定し、その隙間をもう一本のタイラップで縛り上げる。
こうすると、お互い擦れ合うこともないし、タイラップがずれてしまうこともない。
オイル流路へのオイル充填
完成し、オイル経路にオイルが満たされることを確認するため、キックし続けて、リターン側からオイルタンクにオイルが戻ってくるのを確認しようした。しかし、プラグを抜いて何十回とキックするも、オイルがフィードされるだけでリターンしない。ん?おかしいな、やはり新設部品でオイル容量が相当増えているのかな。
そこで、オイルクーラーマイナス側のバンジョーボルトを緩めると、やはり、全くオイルが来ていない。これはいけません。ということでここからオイルを注入した。これで大丈夫だろう。
そしてキックし続けると、来ました来ました。オイルが♪
良い感じで圧送されているので、ほっ。
その他の点検など
プラグを点検。
ん~、黒い。左シリンダーは、オイルが付着している。右はガイシがこげ茶色で電極が黒い。燃費はまあまあ良いけども、もっと良い燃焼をさせることができるのだろう。
って、前から分かっているのだが、調整をサボっているわけで。
油温センサーおよびドレンボルト付のオイルパン。
大山ツーリング後点検してみると、オイル漏れが少々。M6ボルトを取り外すとボルト部分にオイルが付着していたので、これはパッキン不良と断定し、分解の上、液体パッキン作戦。丁寧に脱脂し、パッキン両面に丁寧に塗布しておいた。
ちなみに、ドレンボルトには磁石が付いていて、オイル中の鉄粉を吸い寄せることができるようになっているが、実際に黒~い微小な汚泥っぽいものが付着していた。やはり、こういう磁石、必要なんですね。
完成!!
エンジンを始動すると、いつもの元気な排気音が。
しかし、両方のマフラーから白煙がもうもうと・・・。アクセルをあおると2スト車のよう。何でかな?プラグを抜いて百回キックをすると、こんな現象になるの?そうかな~。
そこで、近場を10分ほど走行。
帰宅すると、白煙は収まっていた。っちゅうことは、オイル下がり?以前から左側はオイル下がりの現象が時折見受けられたが、右側も?この前乗った時から2週間だが、その間に大分オイルが下がってしまったのかな。
いずれにせよ、一度ヘッドをあけてオイルシール交換とバルブの擦り合わせをせねば。まあ、それはそれで楽しみかもね。
既に夏は過ぎてしまったが、遅ればせながら我がW3の渋滞および夏場高速道路の高速巡航の一連の熱対策が終わりました。さて、その効果を確かめるのは、来週か・・・?
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姫路の松居 (火曜日, 25 9月 2012 21:51)
やりましたね、私よりかなり先行ってますね、感服します
ミッションの後ろ回すのは気が付きませんでした、あと配管だけなので
ジョイントは工具屋に行けばありそうなので、やってみようかな?
油温の変化が気になります
まつ (水曜日, 26 9月 2012 08:51)
姫路の松居さん
いろいろ悩みましたが、実行した後、不満が残れば改めてやり直せばいいわ~、という楽観的思考法により取り組んでみました。基本的に現物合わせの設計ですしね。ですから、粗を探せばいくつかあって・・・。
ミッションの後ろ通すのは、ミーティング等でチェックしてWでは割と見かけるとり回しでしたので、私のオリジナルではありませんよ(^^)。
松居さんもぜひ! 油温の結果、またレポートします!