遂に買ってしまいました(H21/11/28)

ヤフオクに出ていた写真。タンクはW1SA用でオリジナルカラーではない。写真を見る限り、それほど程度が悪い車両のようには見えない。コメントでは、フェンダー等の外装は再メッキが必要とのこと。車検は切れているが、いつから切れているか、という質問には答えてもらえなかった。

そして、オークション終了日。酔った勢いで高値更新したら、そのまま落札してしまった。あっけなく私のものになったのである。

 

引き取りは、軽トラックをレンタルし、中央道で往復。片道の高速代は1300円だ。ETC休日割引の恩恵を受ける。

 

売主からのコメント

~この車両は、2ヶ月前、実際の持ち主から何人かの手を渡り当方に来たもので詳細は良く分かりません。旧車検証で推察するところ、48年に新車登録し、53年に車検が切れその後61年に車検を取り63年に車検切れとなっています。これを元に考えますと、車検が付いていた期間は通算で7年間だけと思われます。当方に来た時は、とても動く様な車両では有りませんでした。点火のポイントを新品にし、点火タイミングを調整、キャブレターを分解清掃、キャブレターのフロートを修理、燃料コック修理、クラッチの張付きを修理してやっと走れる様になったと言う感じです。現在は、エンジンも非常に調子良くフロントブレーキをオーバーホールすれば走る、曲がる、止まる、は問題ないと思います。外見は、あまり過度な期待はされない様お願い致します。あくまでレストアベースとお考え下さい。ホーンに関しましては、ホーンボタンを押せば鳴りますので付いています。前のブレーキは左側のみ効いているようです。バッテリの+端子のところにヒューズを入れました。フロントホイールの錆は一部磨いた。金属のへらでこするとうまくさびが取れます。キャブのパイプ取り付け部は、ブレーキバンジョーのところを加工して取り付けました。前のオーナーは自動車の修理会社にバイクを預けていたので、不動のままとなっていたそうです。

 

ということでした。

 

 

 遂に、ご対面♪

 W3の実車を見るのは、何年ぶりか?あるいは初めてか?

 いずえにせよ、心ときめく瞬間である。が、近づいてみると、かなり錆が来てる。思った以上だ。ただ、手に入れた喜びは大きく、何とかしてやるという闘志がみなぎる。バッテリは持参のため、取り付けて始動確認。簡単にエンジンはかかった。よかった。ここは一応バイク屋さんのようで、奥の方には様々な古いバイクが雑然と置かれており、駐車場にはミニが多数。地べたに部品がごろごろ。主人の小さい息子さんが近寄ってきては、何か喋ってきていた。「バイク買いに来たの~?」とか(笑)。

帰りの一コマ。

八ヶ岳がきれい。軽トラは3日間借りているし、翌日もお休みなので寄り道しながら帰っても全然OKなのだが、後ろにW3乗せたまま、うろつこうという気持ちがなかなかおきない。できれば八ヶ岳の麓を走り回りたいものだが。

 4時くらいに自宅を出て、11時過ぎに埼玉の目的地に着き、とんぼ返り。この写真は日が暮れる前の諏訪湖SA。ブルーシートで覆っているが、ちらっと見えるW3を楽しむ。スタバでコーヒーを仕入れ、飲み干す。そろそろ疲労が蓄積してきた。帰宅は夜の21時頃だったか。我ながら強行軍だった。

自宅に到着しました。(H21/11/29)

写真で見ると綺麗に見える。Z1と並べて撮影したが、W3が小さく見えるし、実際に取り回しはW3の方が相当軽い。意外と近場の下駄替わりにW3は使えるかも。こじんまりしたバイクだ。W3のタンクはW1SA用の塗り替えであるが、深い緑メタリックが、それなりになじんでいていい感じです。

エンジンまわり
エンジンまわり

左エキパイに少しへこみあり。

サイレンサーはSA前期型だが、エキパイはW3用だ。

写真で見ると綺麗だが、シリンダは赤錆が発生するほど。チェンジリンクもところどころメッキがはがれている。

サイレンサー
サイレンサー

豹のようにまだらの錆が発生している。ワイヤブラシでこすると少しは取れたが、メッキの下の方まで到達してそう。

チェンジリンク
チェンジリンク

ロッド部はメッキが一部はがれていて、下地も腐食のため少し痩せている。ステップゴムは先端がこすれていて、ハードな走りをしていたのか、単に立ちゴケしすぎたのか不明。カバーはそれほど汚くはないが、取り付けビスはさびている。

メーター
メーター

約28000kmあたりを指している。日焼けしてしまっている。インジケーターランプは一応点いたが、ニュートラルは?タコメーターのヘッドライトランプの白カバーは外れて落ちています(お決まりの不具合)。ハンドルパイプの下側の錆は、相当なものですがワイヤブラシでこすると、ものの見事に簡単に取れました。メッキが厚いんでしょうかね。磨きがいがありそうです。

インナーチューブ
インナーチューブ

ブーツカバーを外すと、右側はOKだったが、左側の摺動部に致命的な錆傷が。これは研磨では直りません。ショック。インナーチューブを取り換えないといけない。ちなみにW3のインナーは36パイだから、Z1と同じ。だが、長さはZ1が3cm長い。突き出し量で調整すればよいのだが、ちょっと無様かな。そこでいろいろ調べてみると、Z75OTのインナーチューブだと1cmの突き出しでW3に装着可能ということがわかった。さらに歴代Zの写真を比べてみると、Z750GPやFXなどZファミリーの大排気量車は36パイで共通であることがわかり、さらに、インナーチューブの長さはZ1,Z2のみが長めということも分かった。あくまで写真で見る限りだが、Z1,Z2のフロントが“スレンダー”に感じる理由がわかった気がした。Z1のインナーチューブの予備は持っているが、できれば突き出し量は少なめにしたいのでヤフオクで安値を狙ったがFXもGPもそこそこの値。不人気車の出物を待つかな?

テール
テール

リアフェンダーの錆もひどい。フェンダーステーも。写真では奇麗に見えるなあ。テールランプのレンズは中央部が割れてしまっているし、ウィンカーレンズも、サスリフレクターもヒビ入り。仕方がないか。シートのKAWASAKI文字は見事に消失している。どうせならW3とでも書き込むか。

サビサビ
サビサビ

テールランプステーの錆は末期症状。これは取り換えるしかないので、早速ヤフオク手配。

焼き太刀魚?
焼き太刀魚?

こりゃいけん。試しにグラインダーで100番相当の研磨をしてみたところ一応、金属光沢は出る。そこまで全体に皮をむかないといけない。ただ下地の厚みが0.5mm以上あるらしいので、0.3mmくらいまでは研磨しても大丈夫とのこと。ヤフオク手配しつつ、面白そうなので時間があるときに研磨遊びでもしてみることにしよう。

マスター
マスター

5/8マスターでよかった。オリジナルです。Z1に移植しようかな~。ブレーキ握ると、左側のキャリパーは正常に動作するが、右側はパッドAが少しローターに当たっているくらいで、パッドBは全く当たっていない。ディスクの擦動面の傷痕を見えれば、ディスクローターの辺り面が錆びたままなのでわかる。