ガス欠症状

この長いトンネルの中で、W3が止まってしまったのです。

怖かった・・・。

 

W3で久しぶりに付近を流す。

そこそこ快調に、しばらく走っていると、いきなりガス欠症状。R161のトンネル内で症状が現れたので参った。路肩なんて無いトンネル内。へたに停車すると、後方からトラックが迫り、生命の危機だ。このトンネル、巡航速度が高いので、途中で止まるなんて自殺行為に等しい。なんとか、息絶え絶えながらもトンネルを抜けられれば・・・という願いもむなしく、エンジンが停止。万事休すと・・・・

 

思いきや、そこには退避帯が。ラッキーである。ガス欠運は私は良い(というか、ガス欠していること自体、運がないが)。

しかし、暑いのなんの。トンネルの熱気と排気ガスでむせるばかり。そのなか、一人途方に暮れる私。トホホである。

当然ガスを疑うが、燃料ホースを外すと、ガソリンがジャバジャバ出てくるのでOK。あ~?何で~?

そしてプラグを抜く。幸い、KH90で、工具を持ち歩かない旧車乗りを恥じた私は、プラグレンチだけは持つようにしたのだ。そして、あっちっちのプラグを抜いてキックすると・・・、火花出るじゃないの。あ~?何で~?ひょっとしてポイントのネジ緩んだため点火時期が大きく狂ったの~?なら押して帰らないといけないじゃないの!ここから上り坂やで~!200キロ越えるバイク押す~?

 

と、半ば諦めながら、とりあえずプラグを戻しキックすると、あら、エンジンかかったぞ。普通に走れるぞ。あ~?何で~?

まあ、何でもええ。走れるだけ走ろう。ということで何とか無事に帰宅したのである。原因は?

 

冷静に考える思い当たる節あり、である。キャブのフロートバルブである。こいつとバルブシートは岸田精密の新品なんだが、先般油面調整をした際に、右シリンダーの両者が時々引っ付いてしまい、ガソリンがフロート室に流れ込んで来なくなっていたのだ。普通、ガソリンの自重でバルブを押し下げるはずなんだが、どうしてか。

 

こうなら今回の現象も説明できる。たまたま両者がひっついてガス欠(というか片肺)になったということなのだ。いや、多分、いや間違いなくそうだ。

でも何でひっつくの?ガソリンの粘性?あるいはバリでもあるのか。う~ん、前者は無いと思うので、後者を想定して、コンパウンドで摺り合わせしましょうかね。あるいは別の原因がありえるのか。

 

まずはメーカーに問い合わせをしてみよう。老舗のメーカーだから、何か情報が得られるかもしれない。

 

   

メーカへ問い合わせ

H23/7/15

 

先日、W3で怖い想いをしたことを岸田精密にメールで伝えたところ、返事が来ました。担当者のお話では・・・

 

ニードルをおさえるクリップが原因かと思われます。ニードルの上下動作をするにあたって、このクリップに干渉してしまい上下動作が妨げられているかもしれません。本日、交換品をお送りいたしました。恐れ入りますが、フロートバルブを弊社までお送りいただけないでしょうか?お手数をおかけすることになりますが、原因を突き止めるうえで必要になります。何卒、ご協力の程よろしくお願いいたします。もちろん送料については弊社にて負担いたします。ご都合のよろしい時で構いませんので、着払いにてお送りくださいませ。

 

とのこと。これは良い対応だ。流石に、盛業している会社は一味違うなあと感心した。現品を送る前に、代替品を送付してくれるということは、全面的に顧客を信頼しているということの証だ。クレームを通じて、より顧客から信頼を得るとはこのことか。

 

 

H23/7/20

 

この週末、岸田精密より、フロートバルブとシートのセットが2個、メール便で送られてきました。本当に迅速な対応でした。早速、バルブの動作を手で確認したところ、もちろんスムーズ。確かにクリップとの摺動部に何かバリでもあればバルブの上下動が一時的に固渋する可能性はある。早くW3に取り付けて試したいところだ。油面調整も改めてやりたいし。

 

しかし、あいにく最近仕事が忙しい。仕事というより自己研鑽?!

課題図書がどっさり。休日もみっちりと使わないと読むことすらおぼつかない。しかも難解につき、1ページ読んだら眠くなるものもある。これは困った困った。

合計6冊。厚さを合計すると15センチくらいあるか・・・。

 

ということで、バイクをいじるのは多分夏を越しそうな予感。困った困った。