ヤフオクにてW3-A 赤タンクをゲット

H22.9.20

 ヤフオクで仕入れたタンクについていたガソリンコック。

 状態は良く、内部のゴム部品はそれなりに弾性を保っていたが、OFF状態で残念ながら微妙にもれてくるのでNG。クレージーズのお世話にならないといけない。

 コーションステッカーが貼られていた位置に5cmくらいの引っかき傷があるが、それ以外は美しい状態。左ひざあたりの塗装がこすれてかすれていて、良い感じに年を重ねている印象。本当は青色がほしいのだが、自家キャンディー塗装実行までには少し時間がかかりそうなので、とりあえずこのタンクと黒のサイドカバーでW3衣装をまとうことにした。

H22.9.26

 夕食前にいつものとおり、琵琶湖大橋経由のショートトリップ。帰りにガソリンを入れると、168.6kmで9.75L。17.3Km/L。何故こんなに悪いかというと、実は、前日に街中で一時間ほど留め置いているときに、ガソリンがオーバーフローし続けていたため!近くを歩いていた人が、「なんかガソリン臭い!」とぶつぶつ言っていたので、恐縮しまくり。

オイル交換 & マイクロロン処理

エンジンオイルの交換

どの銘柄にしようかと悩んだが、アマリーとかケンドールといったペンシルバニア産の鉱物油が良さそうな。しかし、リッター2千円位するので高い。一方、シェブロンやバルボリンといったメジャー系の鉱物油も良い評判があり、こちらはきわめて安価。近隣にこういうオイルを売っている店がないので、ネットで調べてみるとシェブロンはリッター300円で24本まで送料550円という破格。一度試してみることにした。

マイクロロン(Microlon)CL-100-8.4oz(250ml)★★
”国内だと マイクロロンXAメタルトリートメントリキッドに相当します。”とのことで購入。日本向けの製品の約半額。ウェブで調査すると、並行輸入物は、日本の高湿度を考慮した製品になっていない、とのことだが、このタイプは走行2時間で効果が発揮されるので、そもそも空気中の湿度の影響はそれほどないと判断した。

(写真は一つ大きいサイズ)

早朝プチツー in 信楽・鈴鹿

H22.10.2

 朝4時前に起床し、プチツー。

 信楽を過ぎる頃、あまりに霧が濃くて、前が見えないし寒いし、ということでコンビににて休憩。そこの店主いわく「これ今のWと違いますよね。僕らが免許取った頃のバイクですね」50過ぎくらいの人だったが、Wは人を寄せ付ける、とはよく言ったものだ。このあたり先日は10度を下回ったとかで、寒すぎ。

 水口グリーンロードを抜けて、鈴鹿スカイラインを目指す。三重県まで通り抜けできないということだったが、得てしてバイクは可能だったりするのでそのまま走る。途中、いい感じの畑?沿いだったので、写真撮影がてら小用を足す。う~ん、お腹が痛くなりそうな嫌な予感。

鈴鹿スカイライン滋賀県側を走行中、目の前に猪が現れ、私はどきどきしましたが、多分、猪君のほうがびっくりしたのでしょう。急いで逃げ、私のバイクの前を走る走る。山の方向に逃げようとしても逃げ道がなく、200メートルくらい私は猪君の後ろを走りました。あまり追い込むとバイクのほうに猪突されたら困るなあとか、そうなったら体当たりして猪君が負けたら鍋にでもするか(!)とか、いやいやバイクが負けそうとか、いろいろ思いながら、優しく追いかけ(?)、最後は無事お山に戻られましたとさ。びっくり。

 県境のトンネル入り口で規制があったが通り抜け、慎重に三重県側を走行する。かなりの下り坂。前方に斜面崩壊の痕跡が見受けられ、壁面を工事中のよう。これはひょっとしてかなり過酷?と思いつつ最徐行で進むと、ロープで規制をしていたので、これは危ないと断念。学生の頃だったらロープを潜り抜けていただろうけど、さすがにこの年になると、万が一、のことを考えてしまう。よって引き返すことに。そこで腹痛が限界になり、野○○。 21歳のときに中国の砂漠でして依頼。あの時から22年経過しているのに驚き。人生で二回目の野○○(もういいって)。

 この鈴鹿スカイライン、以前は有料だったが、今は無料。ここは、その昔CB750FCに乗っていたときライダーズクラブで走りに来たところだ。確かこの下辺りのヘアピンカーブでビデオ撮影会をしたはずだ。できればそこまで行きたかったのだが。そして、その後、二回目に来たときには、○戸君が大転倒し、足の爪が剥がれたのが、この道だったような。確かスパーダだったなあ。

 とまあ、20年前(!)の思い出に浸りながら、帰宅の途についたのであった。

171.5kmで7.79L。22km/Lを記録。実は、今回のプチツーの前にマイクロロンを投入していた。即効性のあるタイプを入れたのだが、その効果かも?

タペットクリアランス調整

 タペットカバーからのオイル漏れがちょっとひどいので、タペットクリアランスの調整を兼ねて、カバーをあける。 クリアランスを測定すると驚くような数字が。

   調整前

   IN   EX

右  0.16  0.17

左  0.19  0.18

 

 ヘッドカバーからは、カチカチ音はなかったのだが、それにしてもあまりに広すぎる。SM3では0.05~0.07が標準値、ウェブで調べてみると0.1mmくらいが良いという見解もあったが、この車はそれ以上だ。そこで調整するのだが、ここのネジのピッチを測定すると1mm、つまりナットを緩めてマイナスドライバーを一回転すると1mm上下することになる。目標とするクリアランスを標準値とすれば、約36~45°位時計方向に回転させれば、頃合の良い数値に収まるはず。実際、大体それくらいになったのだが、左INだけ、マイナスドライバーを1mm程度回転させただけでもクリアランスが0.05mmくらい違ってくるような状態。このタペットはバルブの頭の端を叩いており、そのおかげでバルブが回転して、一箇所のみ磨耗しないような工夫がされているのはW1ファイルで既に勉強した。とはいえ、この左INについては満遍なく磨耗が進行していなくて、バルブの頭の一部分のみ窪みのように磨耗しているため、上記のような調整困難な状態になるのではないかと勝手に推測した。

 

   調整前(→調整後)

   IN      EX

右  0.16(0.06)  0.17(0.05)

左  0.19(0.07)  0.18(0.05)

 

ほかのバイクの調整値を調べてみると、EX側を0.1くらいまで広げた方が良いとのことだったが、それは調整を終えてから知ったこと。ま、いいか。

これで様子を見てみることにする。

 最もオイル漏れがひどかったのがこのIN側のタペットカバー。で、カバーをあけてみたらこんな感じ。ガスケットが一部だけ張り付いている。カバーの方はといえば、全周に別の色のガスケットがしっかりとついている(写真に写っているもの)。ということは、前回このカバーをあけた御主は、ガスケットをきちんと剥がさずにもう一枚重ねて取り付けていたということになる。これも多分購入元のバイク屋の仕業かな?こういう整備をする人の神経が私には理解できない。

 そこで、ロッカーケースにへばりついていたガスケットを剥がすのだが、これがなんともいえない粘度を持っていてなかなかパリッと剥がせない。ガスケットリムーバーを用いてもだめ。よくよくそのガスケットを見ると、おいおい、これ石綿とちゃうんかいな!鉱物の感じがする。私はすぐに防塵マスクを装着。肺皮腫なんかで死にたくない。仕事柄、石綿撤去の場合は、湿潤状態にして固形物で処理することが手順としてのセオリーなのでリムーバーで湿らせながら少しづつ外す。それでも、写真のようにボロボロとしかはがれない。なんとも嫌~な作業であった。

 今日の仕上げは、Yカバーの研磨。本来はカバーを取り外して作業したいところだが、そこは今回はずぼら。最初はペーパで手動研磨していたが、錆びの根が深く、240番でシコシコするも埒が明かないので、結局ディスクグラインダーによる研磨をした。そして最後にバフ。まだまだ鏡面仕上げには程遠いが、それなりに綺麗にはなった。元の状態から比べると、古ぼけず、良い感じにやれている印象の表面となった。本当は黒ラインの再塗装もしたいが、今回は見送り。何せ時間が取れない。

H22.10.10

 赤タンクで近場を走ろうとエンジンをかけようとするが、いつもと違ってなかなかかからない。チョーク引っ張ってかけたら、いきなり4000回転に上昇。家の中からかみさんが「うるさいよ~」と叫んできたので、近場の駐車場に移動し、もう一度キック。やはり4000回転。う~ん。よくわからんが、アイドルスクリューいじってもおなじ。ということで、タンクを外してみる。すると、アクセルワイヤが分岐するところで、左シリンダーのスロットルワイヤがホルダから外れていた。ひょっとして?そうか、ここが外れていたら、ワイヤーを少し引っ張った状態になるわけだ。右シリンダーはスロットルが底つきで、左シリンダーは少し開いた状態。こういうアンバランスになるので、エンジンがなかなかかからないし、いきなり4000回転でしかもボコつくわけだ。左側キャブと右側キャブのガス量が異なっても、これだけ動いてしまうエンジンであることが分かった。4000回転のときは、右側はPSで規制されたガス量しか供給されていないので、こういうときは薄めになるはずだが、症状としては濃い状態のボコつきであった。う~ん、わからん。

 とりあえずスロットルワイヤの分岐を直して、キックを踏むと、いとも簡単にエンジンは回転し、しかもアイドリングも600回転くらいまで下げられる状態となった。すっかり気を良くした私は、そのままプチツー。

 マイクロロンの成果か、エンジンのメカノイズが極めて少なく、右側のギヤ周りも静かなもの。その分、吸気音がヒューンといい音を奏で、排気音はタペット調整の成果か、いよいよブリブリ絶好調。さて、では燃費計測するか!

 ガソリンを満タンにして、湖西道路を真野インターまで往復。途中、エンジンの回転が非常に滑らかなので、100キロ超えに挑戦。いろんなウェブでは振動が急増するあたりだが、それほど恐怖感はなかった。むしろ風圧の方が大変。高速道路ならもっと飛ばせるが、今日は100キロで抑えておいた。

 さて、山科に戻り再びガソリンを満タンにすると・・・。

 燃費は22.6KM/L!おっと~(喜)、これは良いねえ。マイクロロンとタペット調整の成果かな?できれば25KM/Lくらいを目指したいところ。

 帰宅後、ステアリングステムの上面ナットを少し緩めて締め、ガタツキが直るかどうか今後様子を見ることに。

 今日は天気が良いので、Yカバーでも磨きますか!最初は240番のペーパでしこしこやっていたが、アルミの奥深くまで食い込んだ錆は、なかなか取れない。カバーを取り外せば良いのだが、面倒なのでバイクにつけたまま。だから電動工具を使わないでいたのだが、あまりに徒労感があるので、ついにグラインダーによる研磨およびバフ攻撃に。その甲斐あってか、なんとなく良い感じの鏡面もどきになった。ここだけ鏡のようになってもバランスが取れないし。すこし研磨傷が残っているが、ま、そのうちYカバーを外して内部を点検するだろうから、その折にでも改めて仕上げ研磨をすることにしよう。このYカバーが光って、なんとなく全体が綺麗に引き締まった感じがした。

 それはそうと、タペットカバーからのオイル漏れはといえば、すこしましになったとはいえ、すこしにじんでいる。ま、これくらいはいいか。しかし、実はタペットカバーからよりもロッカーケース下面からのオイルにじみというかオイル漏れの方が多かったのではないか、という印象だ。ロッカーケースを外そうとしたら、あのスペシャルツール”串”を使うことになり、初体験モードなのであるが、この良い季節、オイル漏れを直すために一日使うよりも、少々漏れたままでも走るほうを優先してしまう。まあ、そのうち直すことにしよう。

 ヤフオクでサイドカバーを調達。錆がひどく、一部小さい凹みがあるため、比較的安価に落札できた。30年経過すると、これくらいは普通錆びるものなんでしょう。齢を感じさせる品物です。裏側も錆びているが品物自体はしっかりとしている。

H22.10.7

 サンドブラストをあて、サイドカバーのパテ付け、サーフェーサー入れを繰り返している状態。極端なへこみは無いが、微妙に凹凸しているのと、錆が地金を犯してピット状の窪みが見受けられるので、丁寧に仕上げていく。

右 マイクロロンCL100(前述)

左 マイクロロンコンパウンド90

ミッションオイルを抜き、新しいオイルとコンパウンド90をオイルの一割=50ccだけスポイドで注入する。コンパウンド90はイチゴスムージーのような液体だった。

クラッチケーブルの通し方。

ミッションホルダープレートに楕円形の穴があいている。この二つの穴にケーブルを通す必要がある。購入時は奥側しか通っていなかった。W3トホホ本舗のBBSでクラッチケーブルが重いというお悩みの方に対するアドバイスをいろいろ読んで気になったの確認した次第。そこで、正規の取り回しに変更したのだが、これが一筋縄ではいかなかった。作業シーンをお見せしたいところだが、文章で表現するなら、両手に大ドライバーをもって、シートを抱きかかえように構えて、左手ドライバーでレバー側(写真では奥側)プレートの穴にケーブルが通るように押さえつつ、右手ドライバーでケーブルを割り口に収めるという作業。これ、文章だけだったら何のことかさっぱりでしょうね。汗かきました。

これは、別のWを観察した写真。プレートの穴には片方しか通っていないのがお分かりいただけるかと。

これはまた別のW。こっちも片方の穴のみ貫通。クラッチケーブルにはコイルチューブが巻かれていますね。

今、はたと気づきましたが、ブリーザーホースが、二枚とも一般品に取り替えられていますね。僕のW3は純正品だ。多分、経年劣化するところなんだろうが、僕のW3は何故大丈夫なんだろうか?実は、見えないところでかなり劣化しているのかも?

BBSでは、ケーブルの通し方を詳しく教示していた。それによると、このアジャスタ部分の上下をフレームと二箇所でタイラップ固定すればよいとのことであった。もともとの取り回しではここの部分がこのような角度では立ち上がらなかったのだが、今回正しいワイヤーセッティングにしたら、こういう固定がごく自然に可能となった。そのため、ステアリングを左に切ったときでも、ハンドルストッパに挟まれる心配がなくなった。やはり、メーカ出荷時の状態に戻すのが、一番安全だということだろう。いろいろ勉強になる。

しかし、この後クラッチレバーを握るととてつもない重さ。何故だろうかと思案したが、原因は、クラッチレバー固定ボルトの締めすぎ。ナットを少し緩めると、かなり軽くスムーズなクラッチワークが実現できた。ただ、そういう構造になっているのは少しおかしい気がするが。

これは別のW。う~ん、面白いまわし方しているな~。ステーをつけています。でも、振動ですぐに亀裂いってしまいそうですね。

これも別のW。こいつは模範解答かも。フレームに沿って這わせています。こうすると、ハンドルを切ってもケーブルには全く干渉しなくなるので安心です。僕はこれを目指しつつ、少し妥協した回し方をしていますが。

 オイルタンク取り付けボルトの取り外しが大変。二本のオイルホースを取り外したのは良いが、それでも良い塩梅に工具が入らない。いろいろ思案して行き着いたのがこのアレンジ。9.5sqの12mmソケットにユニバーサル、+12.4sqアダプタ+エキバー+ラチェット、という組み合わせ。こうなると9.5sqのエキバーやラチェットが欲しくなる。スナップオンかKTCかで迷うところ。

右 購入時のもの

左 ヤフオク調達物

こう見ると右側の方が綺麗。だが、暫定タンク色にあわせるため、車体よりも先に購入していた(!?)ブラックオイルタンクを用いることにする。

右 購入時のオイルタンクについていたドレンボルト

左 ヤフオク調達物についていたドレンボルト

ヤフオク調達物はW1SAの部品であるが、セムスビスのようにワッシャーをボルトから取り外せない構造になっていて、しかもワッシャーは普通のプレーン状態ではなく傘状になっているシロモノ。そういえば、クラッチケースカバーのドレンボルトにも同じようなワッシャーが着いていた。昭和45,46年あたりのドレンボルトはそういう構造がスタンダードだったのだろうか?

左 オイルタンクホースの取り付けミッションオイル注入口のワッシャー

これを純正部品発注するのも面倒なので、工具ショップの”ストレート”で寸法があってそうなアルミワッシャーを調達する。しかし、内径が21mmちょうどであり、ボルト外形と丁度おなじ。よってワッシャーとしての役目を果たせないかもしれない。そこで、丸ヤスリで内径をゴシゴシ削り、ボルトにスムーズに入るようにした。

 写真中央付近に四角い物体がある。これはヘッドライトリレー。丁度エアクリとの隙間に収まっている。

 エキパイを外したついでにバルブを覗き込む。右側は白くなっているが、オイル下がりはない。安心した。しかし、すごいカーボン。

 これは左側。残念なことに、すこしオイルで湿っています。オイル下がりがあるようです。ま、しばらくそのままにしておくことにする。いずれ、OHが必要だろう。覗き込むと丁度バルブが下がっている状態であり、バルブの当たり面が少し見える。見た感じ、1mm幅くらいで均等にあたっているように見受けられた。良い感じかも。

 半年以上前にヤフオクで調達していたW1SAエキパイを取り付けようとしたら、付きません。フランジとあわない。写真右がW3連結エキパイ、左がW1SA前期用エキパイ。しらべてみると、W3連結エキパイはその構造上、フランジをエンジン側から挿入するしかないため、穴が大きくなっていてカラーによりシリンダーヘッドへの押し付け力を与えるような構造になっている。一方、W1SA前期用にW3用のフランジとカラーを使って取り付けようとしたら、スタッドボルトとフランジのツラが一致してしまうため、袋ナットを締め付けることができない。

 工夫すれば何とかなりそうだが、時間がないので、とりあえずW3連結エキパイに戻すことにする。折角、大音響を響かせようとしていたいのに。

Riders Club 30周年記念 ツーリング in 南木曽

 H22/10/30 ~ 10/31

 おりしも、台風が日本列島を直撃しつつあり、天気予報では近畿東海関東地方は雨。残念ながらバイクで行くのは危険すぎると思っていた。しかし、潮岬南方あたりに達してから進行速度が上がり、京都では既に30日の朝方には雨があがっていた。目的地の南木曽地方の予報は、朝9時の時点ではどうも午後は雨が残っている様子。雨雲レーダーの6時間シミュレーションで、厳密に木曽路を観察すると、ちょうど雨雲の西端がかかっている。

 迷うところ数時間、電車で行こうと既に8割方決意していたが、この日のためにせっせとメンテナンスしてきたこともあり、まだ諦められない。私の往生際の悪さには定評があります。

 電車で行くなら、決意のリミットは12:30。11:30頃に改めてレーダーを見てみると、おっと、綺麗に木曽路から雨雲が消える予想。これはいける。道中は大丈夫のようだ。明日も午前中は何とか天気が持ちそう。バイクだな。

 しかし、心配事が。W3のエキパイ付け外しをしたため、排気漏れ点検が必要だ。早速、バイクを出してエンジンをかける。すると、例によって、家の中からかみさんの大声。「うるさ~い」 Zではなかった反応が、Wでは顕著だ。点検の結果は、残念ながらNG。左から煙が少し漏れている。ガスケットをけちって再利用したのがまずかったか。だめもとで、フランジ締め付けナットを少しきつく締める。ここは6mmのスタッドボルトなので、あまり締めすぎるとボキッツと折れそうなので、慎重に(?!)。改めてエンジンをかける。よし、漏れは止まった。出発だ~!

 で、そこから旅支度を始める手際の悪さ。必要な工具をかばんに詰め込む。必須の工具は以下の通り。

 ①短絡線2本(これはエンジン・バッテリ直結用の必需品)、配線図、取扱説明書

 ②+、-ドライバー

 ③10,12,13,14,17,19,24,36mm ボックス・ラチェット・レンチ

 ④ラジオペンチ、プライヤ、大小モンキー

 ⑤針金、ガムテープ 、ビニルテープ、配線テープ

 ⑥テスター、導通確認用ランプ

 ⑦鋏、カッターナイフ

 ⑧電線、はんだこて、はんだ

 

 14:00前、自宅を出発。US-ARMYの振り分けバックのみ装着。彼のオートバイ、の映画では、布製の振り分けバックだが、私のは黒皮のもの。Z1時代からの品物を10数年ぶり(H7の北海道ツーリング以来)に使用した。Z1では丁度マフラーに接触するところがあるため断熱シートを貼って保護しているが、W3の場合は、発熱部には一切接触せず、良い感じで取り付けられる。

 自宅から京都東インターはすぐ。タペット調整の成果は大きく、以前のエンジン音と比べると静粛だし、高速域でがに股で運転しても股下のノイズがそれほど大きくは聞こえてこない。少し風邪気味だったが、順調に走行し良い気持ちだ。ただ、気になるのは、キーだ。私のW3のキーは、ハンドルロックとガソリンタンクがIGとはそれぞれ別物。よって、KAWASAKI刻印のキーが余分に二つある。このキーがぶらぶらしているのが気になって仕方がない。安いものならともかく、今となっては貴重な品物。走行中に外れて飛んで行ったりするとしゃれにならない。娘が作ってくれたおもちゃのキーホルダーのため、ちょっと心配。よって、多賀SAで一旦ピットイン。キーをばらばらにして、ポケットにしまうことにした。そして、キー周りのストレスを解消し、到着が遅くなってはいけないので、休憩を惜しみ走る。中央道に入り、ガソリンを入れようかと思案していたら、追い越し車線から私の方をじっと見る運転手が。「昔W3乗っていたのを懐かしんでいるんかな」と思いつつ、そのままにしていると、その車は走行車線に戻ってきてスピードを緩める。車は京都ナンバーのプレミオ。ひょっとしてこれ宇佐美?と、ハザードを点灯させてきた。これは、凄い偶然。確かめるため、こんどは私から追い越す。そして追い越し際に、運転手をみると、確かに宇佐美だった。私はサングラスにバンダナで顔中を覆っているので、多分誰だか分からないだろうが。

 次のPAに入ろうとも思ったが、ガソリンを補給する必要があるので、その次の虎渓山PAまで一気に行きたい。すると、宇佐美は私の後方で既に左ウィンカー。私はガソリンタンクを指差しやり過ごすことにした。後で聞けば、トイレに行きたかったらしい。W3では、最初80km/hで巡航していたが、この時点では既に100km/h巡航まで速度を上げていた。異音なく、エンジンは順調で、車体もしっかりしている。マフラーからの音も心地よく、乗っていて一向に飽きが来ないこないばかりか、ずっとバイクと対話しながら走っている感じだ。いつ、ヒューズが断線して止まってしまうかも、という恐怖を感じつつ・・・。

 そして中津川ICで降り、R19を夕暮れの中、一緒に走ることに。

今回の道中の燃費。一回目、196.5kmで9.29L、よって21.1KM/L。おや、高速道路でアクセルは殆ど一定だったが、あまり良くない。100km/hの風圧、中央道の上り坂が原因か?

 R19は、良い道だ。木曽川の荒々しい河原を眺めながら適度な曲線が続く。流れもよく気持ちが良い。しかし寒い。そして、十二兼の手前で左折し、宇佐美の車の先導で宿へ。到着したら懐かしい面々が既に暖炉の部屋で寛いでいた。良い宿だ。聞けば築150年の民家らしい。齢90年の鯉もいるとか(?)。OBの皆様の一人ひとりのバイク遍歴なぞ伺いながら夜は更けた。サイドカー2台にバイク数台持っている歯医者様、CB750FZのフルレストアをしていてバイク8台?持っているという外科医様などなど、恐れ入るばかり。一名の30台を除き、40~50台のオヤジライダーの集いは、なかなかオツなものでした。気づけば、一人二人と床につき、最後まで飲んでいたのは私と数名。既に2時となっていた。

 翌日は7時半起床。さすがにサラリーマン。頭が痛くても、すぐに起床します。ですが、私はかなり酒が残っていて、多分このままでは酒気帯びだ。

 9時ごろ、宿を出発。W3は、なかなかエンジンがかからない。皆さん、次々宿を出発していき、私は残されてしまいましたが、数名の優しい後輩達が居てくれたので感謝です。で、南木曽駅で先発組と合流し、電車組を見送り、私は帰途へ。車組は温泉に行くとのことで、かなり揺れたが、この二日酔いの体調で温泉につかれば多分バイクに乗りたくなくなるだろうと思い、後ろ髪を引かれつつ、天気のせいにして先に出発することにした。皆さん、駅で私のw3をいろいろ見ていただき、ありがとうございました。w3も喜んでいることでしょう。鋭い突っ込みもありましたが。あ、そうそう、話題に出ていたユニクロ再メッキの業者は次のサイトです。

http://www006.upp.so-net.ne.jp/ferum/

安いですよね~。ユニクロは。

クロームメッキだと、キックペダル1本で3000円超えたけど、W3のユニクロ再メッキは全部で3000円で済んだから。

 

 

 二回目の給油(名神養老SA)。202.6kmで9.33Lで、21.7km/L。うむ、行きよりは良い。中央道の下り坂の効果か。

 帰りは、かみさんへのお約束の中津川銘菓栗きんとんを買って、自宅へ一直線。帰りも好調でした。

 購入から約1年をかけて、ゆっくりまったりと修理を続け、車検をとり、こうしてライダーズクラブの皆様にご覧頂き、順調に走って帰れて何よりです。普通に走り、普通に曲がり、普通にとまる。そして各機能がきちんと動作している、という当たり前といえば当たり前のことが、”嬉しい”わけであり、旧車乗りが旧車にはまる所以が分かったような。さて、これからもきちんと動き続けることやら?

 突然、電車の写真になりました。OBの方のご子息が私が勤める工場の一般公開にお越しになったと聞きました。この写真は、そのときの目玉、489系ボンネット型485系非貫通、583系の先頭車のラインナップです。48系と485系は廃車待ちの車ですから、これが見納め!13000人を超えるお客様がご来場されました。言っておきますけど、殆どは、お子様連れのご家族ですよ!マニアの方は一部です。ちなみに、私はマニアではありません。

コメント: 2
  • #2

    まつ (月曜日, 01 11月 2010 22:30)

    ひろ様
    10年ぶりのようで、そんな感じがしないのは歳をとったからでしょうかね。30代はあまりというか殆ど乗っていませんでしたが、このところ再びはまっています。諸先輩の皆様のバイク遍歴の凄さ、バイク修理道の奥深さに脱帽いたしました。宿の雰囲気のよさもあいまって、良い一夜でした。ありがとうございました。
     またぜひ、このサイトをごらん頂き、ご指導のほどよろしくお願いします。

  • #1

    ひろ (月曜日, 01 11月 2010 20:34)

    お疲れ様でした。
    本当に楽しい30周年でしたね。
    歳をとるに連れて、昔のことを懐かしく思う気持ちが増すおじさんの僕は、まだ興奮冷めやらずといった感じです。
    10年ぶり以上の人たちも多かったけど、会えばそんな時間の流れはあっという間にどこかに行っちゃいました。
    昔のようにツーリングが恒例化できるといいな。
    メンバーは高齢化ですけどね。
    ではまた会える日を楽しみにしています。

    このページにはちょくちょく来ますのでよろしく!