設計図。
油温センサー取付け
2012/6/23
オイルパンの左サイド側に油温センサー取付け穴を加工する。
ここに丁度サイズがぴったりなのが、ヨシムラのM10×P1.5サイズのセンサー。これは既にヤフオクで調達済。
センサーボルトの頭は17mmだがフランジボルトのようになっており、その直径は19mm。オイルパンの高さは19mm。だから丁度のサイズ。ボルトの穴の位置を中央にするよう慎重に位置決めする。オイルパンの左サイドの厚みは7mm。この7mmでセンサーボルトのネジ部を構成する。ピッチ1.5mmでありネジ山は4・2/3回転作れるのでOK。この位置でボルトを固定すると、ネジ部が丁度オイルパンの底に掛からない状態になるので良い按配だ。
他車の例では、油温センサーとドレンボルトを共用しているようだが、私は別々とした。理由は、二つ。
①ドレンボルトはオイルパンの真下に取り付けたいが、ここに油温センサーを付けると配線がバイクの下垂直方向に飛び出てしまう。ここが何かに擦ることは無いとは思うが、あまり気持ちの良いものではないので油温センサーはオイルパンのサイドにしたい。
②サイドに油温センサー兼ドレンボルトを付けたら、オイルパン底に溜まったスラッジが排出しきれない。
穴をあけると、次はタップ。ボール盤にタップを加えさせ垂直を出したのちに、加工する。
何故こちら側のサイドに取り付けたかというと、逆サイドはフレームに近いため少々取付けがキツイから。オイルパンの左サイドはフレームとの間が随分と空いているので、センサーを取り付けるのに丁度良い。
ドレンボルト取付け
これ舞洲の部品交換会で手に入れた100円のドレンボルト。
新品。ごちゃごちゃ入っているところから探しだしたもの。これを付けることにする。
オイルパンの底厚は上述の通り5mm。ドレンボルトはM12×1.25。これでもネジ山は3つ以上できるが、ここは何回も取り外し取付けをするところだから、少々心もとない。そこで、ネジ部の厚さを稼ぐべく、5mmほどのアルミ板をろう付けでもしようかと。実例もあるようだし。
そこで、知り合いのつてであるバイク屋に聞いてもらったところ、それではひずみが出てしまうので良くないと。そこで代案としてオイルパンの底にアルミ板をボルト止めしてみようかと。
仕事帰りに、大阪駅の東急ハンズに立ちより5mm厚のアルミ板を購入。それをせっせと切り出す。
これをしたかったのだ!
フライス加工。ボール盤にエンドミルをくわえさせ、クロススライドバイスで、金のこで切ったギザギザの端面を綺麗にする。
たったこれだけのことだが、すごくいい感じで仕上がるのだ!
ついでに汚いオイルパンを綺麗にしましょう。電動工具でせっせと磨く。あまりぴかぴかするのもどうかと思うので、適当なところでやめてバフ掛けした。
アルミ板に先に6.5mmの穴をあけ、その場所に合うように、オイルパンに5mmの下穴を。そしてボール盤でタップを垂直になじませたうえで、せっせとネジ加工。アルミなのでタップを立てるのはすごく軽い。
完成
ビミョーにM6ボルトの位置がずれている(笑)。
ドレンボルトとM6(L=15mm)ボルトの端面がオイルパン底面と丁度良い位置になっているのが、美しい。
油温センサーの飛び出し方もグーではないか。
なお、油温センサーとM6ボルトにはロックタイト中強度を塗布しておいた。アルミ板とオイルパンの間にはガスケットを挟み、液体ガスケットを両サイドに塗布して、オイル漏れの無いよう万全を期した。
オイルパンの高さと油温センサーボルトの外径が同じ。
完成♪
M6のネジの位置が若干ズレているが、ご愛嬌。
いい感じで仕上がりましたね。
ヤフオクで4500円で落札されていたオイルパン。
アルミ溶接されてます。造形からすると、あまり格好良いものでもなさそうな気もするけども、高値がつくんだなあと。
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アンクルエディー (土曜日, 23 6月 2012 20:40)
マツさん、段取りが良いので仕事が早いですね~(^~^)笑
予想通りの展開?・・・油温センサーをサイドに持ってくるのは予想つきませんでしたね、言われて見れば納得でございまする!(笑)
この方法を参考にして溶接無しでも、W1のオイルパンにドレンコックが装着できる・・・広めましょう(^◇^)w
まつ (日曜日, 24 6月 2012 08:52)
アンクルエディーさん
5mmのアルミ板の用途は、予想通りでしたね!!
作業は、本当に素人です。もう少しビューティフルにすれば売れますかね(笑)!
バイクに付けたら、また按配を報告しま~す。
姫路の松居 (月曜日, 25 6月 2012 23:01)
私もこのやり方考えてました、いつかやろうと思ってました
でも小心者なのでスペアを手に入れてからと思ってました
まつ (火曜日, 26 6月 2012 08:03)
姫路の松居さん
そうだったんですね。
できたら見せてくださいね(^^)
私も、スペアをオクで安価になるまで何回かやり過ごしてゲットしました。
別冊オールドタイマー三号誌のように、砂型アルミ鋳造で複製したりすると、また面白いでしょうね(^^)
KAZ3号 (火曜日, 26 6月 2012 12:36)
良いアイデアですね (^^)
油温は管理して走りたいですね?
オイルのグレードでどれ位の違いが有るか・・
知りたいです
カメラアングルが良くて、見させて頂いても
手順が良く分かります 素晴らしい~~笑
まつ (火曜日, 26 6月 2012 18:06)
KAZ3号さん
お体大丈夫ですか~?
バイクも修復されつつあると、どこかのサイトで。
コメント有難うございます。このオイルパンつけて、いろいろ実験してみますね。オイルのグレードでもテストしてみましょう!オイルクーラー取り付け前後なども。でも、いつになるやら・・・?!