ウィンカースイッチの部品を入手

これ、今のスイッチ周りです。ウィンカーレバーの先っぽに本来は付いているべき部品がありません。ここには、車両購入時には何故かライトHi-Lo切り替え部のスライドスイッチノブが付いていたのだが、走行中に緩んで紛失してしまった。R161~R1の合流地点直前には付いていて、合流時には無くなっていたので、あの右コーナーのどこかに落ちているはずなのだが、発見することができなかった。

Z400LTDの左スイッチ。ヤフオクで安価に出されていたので落札。

500円/入札1

Z400LTDとはどこかで聞いたようなバイクだが、調べてみると、1979年に発売開始されたツインのアメリカンだ。この手の左スイッチはZの各形式で用いられているが、これが一番安かった。スイッチ全体というよりは、ウィンカーレバーの先っぽのツマミのところだけが欲しいので、これで十分。後は、Hi-Loスライド部が使えるかどうか、というところ。

これらの部品は、見る限りZ1~共通だ。同じ部品を調達するのでも、Z1の部品だったら3倍以上してしまう。

 

 

 

 

3/26

自宅に落札品が届く。分解してみると、Hi-Lo切り替え部分に、W3のものと相違点は無いような気がするが・・・。樹脂が透明なのでW3-Aと同じだ。W3の初期型は黒の樹脂だ。接点部分の状態も良く、バネもよく効いている。

これ、以前に接点の磨耗による接触不良対策としてW3の部品の修理をしてるところ。おや?ノブとの接続部分が少し違うかな??ただ、接点構成は同じだ。

こちらもW3と同じような構成。ちなみにLTDの向って左側の接点は使用されていない。

あれ?良く見てみると、Z400LTDとW3ではノブのHi-Loが逆向き。

話が横道にそれた。僕が欲しかったのは、この先っぽの部品。W3の写真には写っていないやつ。この小さい部品だけのために安い出物を待っていたわけである。

ちなみにこのスイッチ。ホーンとパッシングスイッチまではZと同じだが、怪しげなものが下側についている。樹脂のカバーでふさがれているが、Z550FXでは、ここに”STAND”と表示された意味不明のスイッチが装備されている。コストダウンのために550FXの部品を流用して不要な機能を廃したのであろう。

小整備

H23/4/2

先日来、気になっていたHi-Lo切換部を比較してみた。左がW3用。右がZ400LTD用。ノブと接点部は全く同じものだが、接点ベースのツマミの位置に違いがある。取り付けられないことはないが、ノブの位置が微妙にずれてしまうことになる。

少し分かりにくいが、Z400LTDの基盤とは向って左側の接点構成が異なる。W3の方は右も左も三つの接触部がある。W3はリザーブライティングデバイスというお節介パーツが余分についているから、こんなところに部品点数のUPが影響している。

以前から気になっているのが、トルクロッドの位置。購入時から後ろの穴に通されている。他車では、ここは前側の穴になっている。ひょっとしてチェーンが長い?ということでコマを数えてみると、あら、98コマあるじゃあないですか!標準は96コマなので、二コマ多いですね。これが悪さしているのだろうか?でも、なぜコマ数増やしているんだろ。

それはそうと、WEBで調べてみると、トルクロッドの穴は、後ろ側がブレーキパネルと結合されるのが正当だとか?でも、なぜ穴が二つ付いているんだろう。何か調整するためかと思うけれども・・・。 

テールランプベースを良品に交換した。左は購入時についていた部品をとりあえず磨いて防錆処理したもの。右側はヤフオクで落札した部品の錆を落としたもの。右側、綺麗ですね~。こういうところが少しづつ綺麗になっていって、気持がいいですね~。数千円のコストが必要ですが。 それにしても左側の錆、かなり深いですね~。これ実はガラスビーズでサンドブラストしたもの。錆が地金を侵して、腐食ピットが多く発生している様子が良く分かりますね~。

写真では分かりにくいが、このレンズも交換しました。割れていないレンズは良いです。

実は、今日の作業の主目的はこれ。ウィンカースイッチのつまみの取り付けです。これをZ400LTDの部品から移植した。当然、ドンピシャで取り付けられました。当たり前のことですが、操作しやすく、見栄えもすっきりしました。たったこれだけのことなのに半年放置でした。

タンクのここには本来は、メーカのコーションステッカーが貼られているのですが、このタンクにはキズが一本入っています。あまり気持のよいものではないので、娘に何か良いシールが無いかと相談したところ、何と多くのシールが候補になったことか。そこで、一番シック?!な黒猫親子の立体シールをいくつかもらって貼ってみました。すると、なにやら・・・毛虫のようです。これ、乗っていて、視野の下のほうに入ってくると、”うわ~毛虫いる~”と思ってしまいます。娘には悪いが、剥がそうとおもいつつ、面倒なのでそのままの図。

 

 

 

お花見ソロプチツー (H23/4/10)

自宅のお向かいには1本の綺麗な桜が満開。道行く人も記念撮影していた。

 

湖西道路から比良山を望む。頂上にはまだ雪が。

湖西道路の終点を右折すると、目の前にぱっと琵琶湖が広がる。この瞬間は、いつも気持がよくなる。

奥琵琶湖の梅津周辺。まだ5分咲きくらいか。このあたり、お花見船が出ていて、行き交っている。

つづらお崎にて休憩。隣にGPZ400Rが停車していた。リアサスがスイングアームに直接つながっていて、ユニトラックのシステムから変更になっている。外から見えるようにするためのデザイン優先か?それにしても、乗りたいとは全く思わんなあ

奥琵琶湖パークウェイの東側は尾根づたいにワンディングしている。琵琶湖が左右に見え隠れしながら気持のよいライディングができる。

R161の途中にある白髭神社。いつもは通り過ぎるところだが、写真撮影を。

この神社の鳥居、ひとつは湖面に浮かんでいる。上の2枚の写真は、景色を裏表しただけ。バイクの位置は変えてない。

白髭神社の近くで給油。164kmで9L消費、燃費は18.2KM/L。あれ~?なんでこんなに悪いのだろうか。最近、キャブのオーバーフローが悪化しているので、走行中に大分漏れているのかな~?あるいはガレージで保管中に漏れているのか。オーバーフローパイプは上向きにして保管しているので、継続して漏れる事態は避けているのだが。

原因を調査すべく、ここから自宅近くのGSまでで改めて燃費を計測してみる。

39.8kmで1.6L消費、燃費は24.9KM/L!最高記録である。

いいじゃないですか、これ。ということは、走行中に漏れているというものでないようだ。ガレージで揮発しているということか・・・?

 

それはそうと、帰宅時の湖西道路。総勢20台くらいのハーレー軍団を追い越そうとしたら、集団にまぎれるようになってしまった。自分としては、嫌な気持であり、早く追い越してしまいたいのだが、その集団は私を異物のようにはじこうとし出した。つまり、後ろから私の前に一台一台入り込んでくるのである。無茶苦茶感じ悪い集団である。自分達はそれほど飛ばしていないのだから、先に行きたそうにしているソロがいたら、道を譲るのがフツーやろ!俺が学生時代にマスツーしていたころは、そうしていたと思う。それがエチケットやろ!

 

凄く気分が悪いので、片道二車線になっているわずかの区間で、彼らをぶっちぎってやろうとした。列が大分長くなっているので、難しいかもしれないが。そしてW3では初めて120km/hまで引っ張ったのである。なかなか滑らかに走るじゃないの、W3。でも最新のバイクのような鋭い加速はしないので、残念ながら先頭の4台くらいは追い越せなかった。もたもたしていると、またもや俺の前に割り込んで来ようとするだろうから、1車線になってからも、広い路側帯で追い越してしまった。もちろん安全な追い越しである。

 

その後、見る見るうちに彼らは後方に去っていったのである。ドコドコと楽しむのは勝手だが、先に行きたい人を妨害するようなおかしな集団心理はやめにしてもらいたいものだ。元々ハーレー軍団にはあまりいい気がしなかったが、今回改めてそう思った。

 

そんなこんなでしたが、その後は順調に走り、最後は気持ちよく帰宅しました。

 

 

 

帰宅してから、桜が綺麗なので、ついついZ1も記念撮影。

ガレージにバイクをしまいこむ前に、もう一度パチリ。

 

自宅出発13:00、帰宅17:00過ぎの大忙しプチツーでした。

キャブ オーバーフローの修理

H23/4/24

 

すでにキャブリペアキットは購入済みであったが、寒い時期にガソリン触る気にならず、そのままにしていた。キャブからのオーバーフローは完全には直っていないが、コックをオフにして、オーバーフローパイプをタンクとシートの間に挟んで、ポタポタとガソリンが滴り落ちないように暫定対策し、ごまかしつつ保管していた。

 

しかし、やはりそれではダメだった。

先週木曜、会社をフレックスで15時に退社し、KH90の名義変更のために区役所に出向いたとき、W3に乗ったのだが、帰宅後コックをONのままにしてしばらく放置していてもオーバーフローしてこないので、これはひょっとして直ったか?と全く理由も無く思い込んでしまい、ガレージにそのまま保管したのが運のツキであった。

 

土曜日、朝自宅から出たとき、玄関付近がガソリン臭い。え?ひょっとして?と、ガレージを開けたら・・・ガビ~ン!!

ガソリンダダ漏れ。W3の足元のダンボールがガソリンでずぶ濡れだ。これはいけません。タンクを除くと、満タンにしたはずなのに、半分以上ガソリンがなくなっている。ということはそれだけ漏れたということ!危ないなあ~。何かに引火して火事にでもなったら大事だ。

 

とにかく、コックをオフにしたら漏れは収まったが、キャブのオーバーフロー対策を講じなければ、生命の危険さえ感じる。よって、日曜日、決心して(それほどのものでもないが)挙行したのである。

 

 

左側

 

エアクリーナーを外しただけで、ガソリンが漏れている状態があらわに。ここまでこんなに漏れていたら、あかんわな~。

右側

 

こちら側も漏れ漏れ。あきません。

キャブを外します。チョークプランジャーは、こうやってキャブをくるくる回して取り外します。面白い設計です。

こいつがちゃんと働いていないからだ~!

このW1S用のフロートバルブ。こいつをお役ご免にします。

左:岸田精密のフロートバルブ。ち○○の突起が付いています。

右:W1S用のフロートバルブ。(バルブ本体は外した後)

 

ネジ部の長さも違いますな~。

左:岸田精密のフロートバルブ本体

右:W1S用のもの

 

造りがまったく違います。左が断面が四角形状だが、右は三角形状。

先端のとがり方が心持ち右側の方が鋭利のような。

それはそうと、左側のキャブのフロート支えは購入時から折損補修がされていて、以前の分解時に再度折れていたため、エポキシ樹脂で接着補強をしていた。が、その部分、またまた折れていた。でもエポキシ樹脂の補強のため完全に分離はしていなかった。白色のものは購入前からの補修後だが、これは何でしょう?

これが破断面です。破断面が金属ではないことから、補修時にここに塗りたぐったのでしょう。何かの樹脂か接着剤かな。今回、これを剥がそうと試みましたが、かなりの強度で付着しており、破断面を平滑にしてしまったら今度は接着が弱くなる可能性があるため、敢えてそのままにしておいた。

ということで、こいつの出番。耐衝撃の瞬間接着剤。こいつが耐ガソリンなのかどうかは知らない。でもまあ試してみる。一応、TL125のフィンを欠いてしまったとき、こいつで接着して強力に補修できた実績はある。エポキシ樹脂はガソリンでふやけていたので、今回は使用せず。

よくみると、フロートケースとのあわせ面に、この白い接着剤と思しき物質がはみ出ているではないか。このキャブ、あわせ面からもガソリンが漏れだしていたが、犯人はこれか? ちょうどOリングの通り道にはみ出ている。スクレーパーでこそいでやったら、取れたのでもう大丈夫か?

右側キャブ

 

フロートのベロはそのままで、実油面(あわせ面から油面)は-8mmジャストとなっていた。いいじゃないですか。

新しい岸田精密のフロートバルブ。頑張ってガソリンの流入を阻止してくれています。こいつが我がガレージをガソリン臭から守るのである。

左側キャブ

 

こちらは最初は-6mmだったので、ベロを調整したところ、一発で-8mmが出た。面白いですね~。ほんの少し調整するだけで2mm変わりました。微妙なセッティングだ。

そして車体に取り付け。ほぼ同調はとれていたと思うが、今回モトメンテナンス誌推奨の金のこによる調整方法を試してみたところ、やはり完全に同調していた。カッタウェイに金のこを挿入し、スロットルバルブを動作させたときに、金のこが同時に動くかどうかを確認する、という方法だ。

そして、いよいよ始動。

すると、何か音がヘン。ボコボコ言ってる。ん?

 

バイクの下をみると、象のおしっこ、のように液体がジャバジャバと噴射しているではないか!!!何これ!

 

慌ててエンジンを切ると、その漏れは止まった。ん?

キャブのオーバーフローパイプを確認するも左右ともにOK!岸田精密君が頑張ってくれている。なら、その液体は何?

触ってみたら、ガソリン臭はするが、ガソリンそのものよりも臭いが柔らか?!

 

道に流れた液体を、水道水でいったん綺麗に洗い流し、どこからの漏れか確認するために再度キックすると・・・また象のおしっこ。

これはイカン!

 

バイクの下を除くと、左サイドから漏れている模様。キャブからは一切漏れていない。ということは・・・

 

あ、チェーンラインからか?

W3はオイルタンクからオイルミストがチェーンラインに吹き付けられるような構造となっている。つまりオイルタンク上部とチェーンケースがホースでつながっているのだ。ここから、何やら液体らしきものが滴っているではないか!

 

そうか!ガソリンタンクからキャブのオーバーフローにより、エンジン内部にガソリンが流れ出し、クランクケースに落ち、オイルタンクに戻って、そこからチェーンラインに流れ出したものが、道路に噴射された液体だったのか。つまり、エンジンオイルとガソリンの混合物。だからガソリン臭が和らいだのだろう。

 

とういことは、オイルタンク内部は・・・

シャバシャバです。オイル的な粘度がまったくない。タンクの内部はオイルではなく、全くの異物化してる。早くエンジン止めてよかった。回し続けていたら、焼きついていたかも。

レベルゲージ下限よりも少ない状態。オイル交換して間もないが、全部入れ替える必要がある。こうなると、クランクケース内部のオイルも全部吐き出させないといけません。オイルパンを取り外さないと。

 

ということで、本日の作業はここまで!

何と、キャブのオーバーフローがとんでもないことに至ってしまった。

 

そういえば、キックをしている途中。キックが全く踏み込めない状態になったことが一回あった。あれは、ガソリンで埋め尽くされたクランクケース内でピストンが身動き取れない状態になったということか?

 

いやいや、信じたくない。しばらくしたら、また普通に踏み込めたし。

 

う~ん、エンジン内部大丈夫だろうか?

 

ちなみに、前回満タンにしてからの走行キロはわずか数キロ。しかしタンクには10リットル近いガソリンが入ってしまった。

 

 

 

 

 

 

ライトディマースイッチ修理

接触が悪いのか、ライトが付かない状態になっていた。

そこで、改めて半田盛り。

ダイヤモンドやすりで研ぐ。あまり盛りすぎると、スイッチボックスの内部で相手方の接点板に対する押し付け圧のバランスが狂ってしまい、逆効果であることが分かったので、かなり削り込んだ。

僕のW3のヘッドライトはリレーによる間接制御に改造している。つまりディマースイッチからのHI,LOの配線をリレーのコイルに接続し、バッテリーからの+電源をリレーの接点を通じてダイレクトにヘッドライトに与えている。これにより、ノーマルバルブでもかなり明るい照度を得ることができている。完全な暗闇でも安心して運転できるくらいだ。

もちろん、ヘッドライトのアース線もバッテりーマイナス側と同一箇所の車体に直接接地している。これにより、ヘッドライトのランプにはバッテリの電圧とほぼイコールの電圧が得られている。接点抵抗は、0.1Ωくらいなので、接点が増える毎に無視できないくらいの電圧降下をしているため、この方法はきわめて有効だ。

 

リレーを使っているため、ライトON時とLo-Hi切換時には、カチッと動作音がシート下から聞こえてくる。

 

 

 

 

 

 

オイルパンを外すと・・・

H23/4/28

まずは、とりあえずオイルタンクのオイルを抜く。こうやって、ドレンボルトからオイルジャッキのノズルをオイル処理箱に導く。ドレンボルトが外れる瞬間で下手をするとノズルの中に落ちていき流路を閉塞するため、流れ出すオイルがノズル入り口からあふれかえるという事態に陥る恐れがある(実際に経験もある)ため、慎重に。ここ、絶対に失敗しない方法を勉強せねば。少しムリムラムダの多い作業=改善の対象、だ。

さて、オイルパンにたまったオイルも、今回ばかりは排出せねばならぬ。以前、木片をあてがって、ハンマーでしばくもオイルパンはびくともしなかったので、今回は、前回よりも小さめの木片をつかって、オイルパンへの面圧を大きくできるようにしてハンマーでしばく。

すると、それは5撃目くらいのこと。

オイルパンが予兆もなく一気に吹っ飛び、取り外しに成功した! と思いきや・・・ 今度は、象のおしっこどころの騒ぎではなく、なというか、It rains cats and dogs.(ドシャ降りの雨)だ!しかも、廃油受けが意味を成さないぐらい大量。こりゃ、クランクケースの中、凄い状態になっていたと。

動転する私はなすすべも無く、とはいえ、すぐに廃油処理箱の新品をすかさずクランクの下に置きなおし、滴るオイル+ガソリン、いや、ほとんどガソリン、を回収した。しかし、結果は写真のごとく自宅前の道路に相当こぼし、雨水溝に流れるわ、アスファルトに染み込ませるわ、職場でしでかしたら間違いなく環境事故だ。

 

 

環境事故、を起こした当事者としてはとにかく影響範囲を最小限にとどめることが責務。よって、中性洗剤を使って、汚染範囲をお掃除。たわしで地面をこするこする。おかげで、コンクリート打ちの地面はなんとかなったが、アスファルトの道路への効果は?だった。

後日、ケルヒャーの高圧洗浄水でガソリン+オイル混合物のこぼれた跡を洗浄したのだが、結果は殆ど好転せず。梅雨の雨水と日光による自然浄化を待つしかしかたがない。それにしても、近所迷惑なことをしてしまったものだ。自宅の前の道路は、住宅地造成時につくられた袋小路だけに、その周辺の方々にしてみれば共有地。一部の者が汚すのは、あまり気持が良いものではないはずだ。これは今後、絶対に繰り返さないように対策を講じないといけないと思っているところだ。

   

ところで、汚れた跡を改めて確認してみると、最初にガソリン+オイルが漏れたエリアよりも相当拡大しいる。実は、そのエリアを踏みつけた靴を履いたまま、洗浄のためにあちこち歩き回ったため、逆にその靴が地面を汚していたということ。教訓として、万が一同じようなことがあったら、すぐに靴を脱ぎ、足の裏を拭いて、汚れていない場所に退避すること。そして事後を考える、ということだ。あたふたして被害を拡大した張本人の経験談である。

 

さて、取り外したオイルパン。内部のガソリン!で洗浄されたのかどうかは定かではないが、それほど汚れが溜まっていない。すこし指先で拭いてみたらすぐに取れる程度。パッキンは、これ新車当時からついていたのではないかと思しき、石綿っぽいもの。

 

ガスケットリムーバーを吹き付ける。これは有効だ。数分経つと、綺麗に剥がれるところは剥がれる。剥がれないところでも、表面がふやけているので、スクレーパを通せば簡単に綺麗になった。

 

したたるガソリン+オイルを受ける。ほとんどお漏らしの赤ちゃん状態のW3だ。これほどの量の液体があふれ出すとは・・・。その瞬間を映像でお見せしたいくらい。滝のようだった。

 

 

オイルパンを外したついでに下側からクランク内部を覗き込む。おお、くらんくウェブが。それにしても綺麗じゃないですか!このバイクの経歴を考えると、オイルで薄汚れたクランク内部を想像していたのだが。OH歴があるのかもしれない。あるいは、今回のOFで内部が洗浄されたのか・・・?

 

 

オイルパンを取り外したついでに、溜まった汚れを綺麗にする。ボール盤に真鍮ブラシを加えさせ、動力で掃除する。以前に手仕事をしていたときに比べると、その労力たるや相当な省力化。フィルターは綺麗な状態だった。確かにオイルパンには、つくようにしかつかない=前後左右表裏の3次元が正当でなければ取り付けられないような造りになっている。これを設計した人、かなり慎重な方なんだろうなあと思った。洗浄できたフィルターであればどうでも良いような観点だが、汚れが取り除かれていないフィルターを想定して設計していたとすれば、これはかなりのフェールセーフかつフールプルーフな設計だ。

 

また今回、ガスケットの残りかすの取り除き方として、真鍮ブラシを使った方法を試してみた。結果は成功。ボール盤もしくは電動ドリルを使うと、わずかに残ったガスケットが綺麗に取り除ける。作業していて、とても楽しかった。

 

ついでに、オイルパン取り付けボルトも真鍮ブラシで綺麗に。ちょっとした錆や油脂焼けの汚れは、これで相当きれいになる。

 

 

今回、使用したオイルは、シェブロン10W-40とレブテック20W-50の混合。前者を2リットル、後者を0.5リットル。後者はZ1で使った残りだ。

 

 

ガスケットを使用する際には、予めその形状をコピーしておく。今後、ガスケットが必要なときに、このマザーコピーをベースに、切り出すためだ。

 

オイルパン周り、綺麗になった。こういうところが綺麗になると、気持がすっきりする。

 

バッテリーを充電し、満を持しての試走。

 

エンジンをキックすると、エンジンはかかったものの、以前と音が違う(ボコボコ)し振動が凄く大きい。時折、アフターファイヤーらしき、パン!っていう音も聞こえる。油面が低かったかな?

 

近所を走ると、時々、スロットルレスポンスが非常に良くなるものの、大体において、ガス欠に似た症状が見受けられた。これはガスが薄い時に出る症状だ。このままあまり走り続けると、エンジンによくない。薄いときは燃焼温度が高いのでエンジンを損傷する恐れがあるのだ。

 

そこで、試走を程ほどにやめ、ガレージ入りさせたのでった。

次回、油面を高めに再設定し、試走していみようと思う。

 

 

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コメント: 18
  • #1

    とらのすけ (土曜日, 16 4月 2011 00:10)

    ご無沙汰しております。
    その日私は、舞鶴までw3で走りました。とても天気が良くて、ツーリング日和でしたよね。近況報告ですが、前言ってました、ブレーキ張り替えの件、ZやW3のパッドはピストン側の方は心金に素材を巻いて型で押し固めて、作る製法だそうで、切削した素材を貼り付けても、割れてしまって上手くいかないんだそうで、今後完成するまで、トライするけれど、納期未定なのでサンプル品扱い、無料となりました。で、当分出来そうにないので、やむおえず現在PMC製を付けて、走ってます。ローター研磨した分、外観は向上して多少パッドの摩耗を抑えてるかなという程度で、鳴きは以前よりは静かになったけれど、今後も引き続き観察中です。
    又、最近、英国ボイヤー製セミトラキットを装着してノーマルポイント点火と比較してますが、スパークが強くアイドリングが安定して且つ鼓動が強く、トルクアップ感に満足ですが、前より小刻みな振動に閉口。6000RPM回したら、以前にひび割れ修理したタンクの取り付け部が、また割れて、ガソリンが噴き出して、トホホ、、になりました(笑)また、いらん仕事が増えてしまいました。
    タンクはラッカーを混合して調色して安いスプレーガンで自家塗装してます。今後ウレタンクリヤーで仕上げる予定ですが、当分無理。ロウ付けして再塗装。なかなか面倒です。まつさんはウレタン塗装で彼バイ仕様、頑張ってください。それと、タンクのマウント部には、応力集中と振動のストレスがありますので、高回転時はご注意を。

  • #2

    まつ (金曜日, 22 4月 2011 08:35)

    とらのすけさん、お久しぶりです。
    僕のZ1のブレーキパッドはPMC製です。今でも鳴いていますね。

    さて、セミトラキット装着とのこと、興味あります。
    僕も、そのうちウオタニとか付けたいと思っていますが、
    ボイヤー製と比べてどうなんでしょうかね。

    タンク、まだ塗っていません。迷っています。近所迷惑だろうし・・・。

    それはそうと、とらのすけさんのツーリングはソロですか?
    もし機会があれば、ご一緒したいものです。

  • #3

    とらのすけ (土曜日, 23 4月 2011 17:01)

    そうですね。機会ありましたら是非。
    ウオタニのHP見ました。コイルもキットに含まれていて、ボイヤーより高級な感じですね。PMCでもダイナテック製セミトラを発売されてますが、こちらは少し安くてお得な感じがします、性能の比較出来ないので何とも言えませんが、
    ツーリングはソロで短距離が多くて、三田や篠山あたりをチョイ乗りしてるのが殆どです、たまに実家へ帰省を兼ねて、山陰Wミーティングに参加してます。往復700キロ高速を余り使わず走りますが、なかなかきついです。
    関西近県でWミーティングなどあったら良いですね。
    当方、いまだブログを作っておらず、お見せ出来るものがなくご不便をおかけしますが、今後頑張りたいと思います。

  • #4

    まつ (土曜日, 23 4月 2011 23:51)

    関西でWミーティングあまりないですね。
    ないなら、自ら立ち上げるか・・・?
    私のようなずぶの素人が声を上げてうまくいくのかどうかわかりませんが。
    箱根ミーティングが5月15日に行われるそうですね。とらのすけさんは行かれますか?
    僕は、迷っていますが、いろんなW好きの方にお会いしたいので行きたいなあと思っているところです。

  • #5

    とらのすけ (日曜日, 24 4月 2011 21:14)

    一度は、行ってみたいですが、今タンク漏れてますので、
    私は無理なんですよ。
    高速を100キロ位で巡航しても、後ろからビュンビュン抜かれて怖いし、それ以上出した時の、振動が悪さするのも心配です。
    例えばカムシャフトのキャップ脱落とか、トリップメーターのギヤ飛びとか、
    遠方の方で、無理して自走せず、というのも有りみたいですが、、万一の事故や故障対策ですし。

  • #6

    まつ (火曜日, 26 4月 2011 08:08)

    そうなんですね。

    カムシャフトのキャップ脱落対策って、あそこの隙間に
    ゴム栓みたいなものを挟み込めばいいらしですけど、
    僕は、まだやってないです。
    トリップメーターのギヤ飛び、って初耳です。メーター
    壊れるんですか??

    タンク早く直してくださいね!エポキシで直すんですか?
    こちらのWは、OFでえらいことになってしまいました!
    今週末は、神奈川にKH90を引き取りに行ってきます!

  • #7

    とらのすけ (火曜日, 26 4月 2011 21:11)

    オーバーフローすると凄い事になるのですね。
    私のもフロートバルブやコックを交換して3,4年なりますが、タンクの錆のせいでしょうか。
    コックをオフにしても完全にガソリンが止まらず、キャブもオーバーフローするので、乗らない時は、キャブからのホースをコックから外して、替わりに左右コックに長い一本のホースを付けてガソリン漏れ対策としています。邪道ですが。
    カムシャフトのキャップ、今はバネはさんでます。
    一度、ツーリング出発時に落として走り、オイルたらして、気が付いて3キロ位押して帰りました。
    トリップメーターのギアが飛ぶと云うのは、中を見た事が無いので、表現が違うかも知れませんが、走行中、2桁一緒に数字が動いて、実際のキロ数が解らなくなる事を、私が名付けました。私のW3もなってます。
    タンク修理は、ハンダ付けとエポキシとどちらも効果無しでしたので、次ロウ付けにトライします。
    KH90カッコよくて楽しみですね、道中お気をつけて。

  • #8

    まつ (水曜日, 27 4月 2011 23:34)

    オーバーフロー、お互い気をつけましょうね!

    トリップメーター、いつもじっと見ているわけではないので、自分は気づいていないだけかもしれません。ビデオで現認してみたいですね。

    ロウ付け、頑張ってください。僕もそのスキル見につけたいです。ガレージとかお持ちなんですか?もし近県なら、一度お邪魔してもいいですか??

    KH90、明後日夜行バスで横浜まで行って、引き取ってきます。無事帰ってこられるかな~。なんでもオイルポンプの吐き出し量が多いらしいです。最初の仕事は、オイルポンプの修理かな、なんて思っています。

  • #9

    姫路の松居 (木曜日, 28 4月 2011 19:29)

    W3は解りませんがW1SAのメーターなら速度警告のスイッチが悪さして
    トリップを動かなくすることが有りますので私は外しています
    メーター内のシャフトにスプリングでテンションかかってるので
    wの振動で削れトリップが動かなくなるそうです、実際多いみたいですよ

    KH90良いですね、2スト大好き人間です、オイルの吐き出しが多いとのことですが
    クランクのシール不良でミッションオイル吸ってること有りますよ

  • #10

    まつ (金曜日, 29 4月 2011 01:18)

    姫路の松居様

    ようこそいらっしゃいました。ご覧頂き、お恥ずかしいばかりです。

    W3のスピードメーター内にも速度警告の部品が入ってますね。どんな構造かわかりませんけど。速度警告ランプって実際意味ありませんから、外しておこうかな、と思いました。情報ありがとうございます。

    松居様は2ストも何かお持ちなんですか?いろいろご存知なんですね。

  • #11

    姫路の松居 (金曜日, 29 4月 2011 07:45)

    いえいえ私なんか大したことないですよ、すべて諸先輩方の情報です

    メーターが80キロぐらいで踊っていたので調べてみると出てました

    SAのメーターですが連休明けにでもせとうちさんのBBSに写真上げときます

    今ははジョーカー、TLM60、250ssぐらいですが、免許取ってから4ストはWで3台めです

  • #12

    とらのすけ (金曜日, 29 4月 2011 21:15)

    いろいろと、教えて頂きまして勉強になります。
    W3のメーターも機会あれば、壊さない様注意して見てみたいと思います。

  • #13

    まつ (月曜日, 02 5月 2011 00:19)

    松居様、250SS乗っていらっしゃるのですね。いいですね~。TLMってことは、トライアルもされるのですか?

    関西のWミーティング、私を含めてこれで少なくとも3名は集まる!?ってことですね!

  • #14

    とらのすけ (月曜日, 02 5月 2011 09:39)

    お疲れさまでした。KH90絶好調ですね。

    ブログを、とりあえず大急ぎで作りました。http://yamatxwzzz.jimdo.com/

    関西Wミーティング大賛成です。プチでも良いですよ、
    私も参加します。

  • #15

    まつ (月曜日, 02 5月 2011 10:17)

    HP見ましたよ~。コメント残しておきました。
    機械加工ができるなんて羨ましいです!
    私のW3より、かなり綺麗な感じがしました。ぜひ、機会を設けてお会いしましょうね。

  • #16

    とらのすけ (月曜日, 02 5月 2011 11:07)

    ローカルネタでお恥ずかしいかぎりです。
    機械加工は全て自力で、と云う訳では有りませんが、
    今後も、出来る事をやってみたいとおもいます。

  • #17

    まつ (日曜日, 08 5月 2011 06:53)

    機械加工って、昔学生の頃、実習でフライス盤・研削盤とかNCとか使ってみたことはありますが、面白いですね。
    また、ぜひ自作品ができたらHPで拝見したいと思います。

  • #18

    とらのすけ (日曜日, 08 5月 2011 22:11)

    恐縮です。
    あれより手の込んだモノ、なかなか出来ませんが構想としては他にも、あります。
    八重洲出版の別冊オールドタイマーの記事みたいに、古バイクと工作機械のあるガレージがあったら毎日楽しいと思います。