部品の塗装

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 サンドブラストした部品。塗装のため、マスキングをしておく。他にスイッチ類やチョークレバーなども一緒に塗装する。

 メーターケーもライトケースもサビサビだったが、サンドブラストで下地を整えておく。これらはPOR15の一発塗装で仕上げようと思ったが・・・

 ライトケースはこの有様。POR15は小さい気泡のようなブツブツができやすい。慎重に塗ったが、こんなムラ状態では車両に取り付けるわけにはいきません。ディスクグラインダーで軽く研磨し、塗装しなおしたが、やはり満足いく仕上がりにならない。

 ガレージの中で、塗装済の部品を吊るす。こう見れば綺麗に見えるのだが、結局この二つとも、POR15は上塗としてはうまくいかないので、下地に徹してもらうことにした。

 シートの裏側は錆びが多かったので、全面的にPOR15攻撃。乾くと、完全にカチカチになった。

 フレームの目立つところも、大まかに塗装をはがしてPOR15を塗布する。若干刷毛目が残ってしまったが、この部分は外装ではないので目をつぶる。本当はフレーム全体をサンドブラストしてからしっかり塗装したいのだが、今回は、特に気になるところだけにしておく。塗装の境目がはっきりとならないように、養生しながらも、その直前でグラデーションになるよう刷毛を動かす。

 ここは塗装が相当痛んでいたところ。剥離剤でこのエリアの塗装をはがし、下地を研磨してからPOR15を塗る。失敗経験が生きたのか、ここは綺麗に塗れた。いい感じだ。

 Z1のキャリパでも行った、耐熱塗料の焼き付け。コンロで直接あぶる。今回は塗膜がそれほど厚くなかったのか、白煙はあまり出なかった。

 左右スイッチのPOR15一発塗装はうまくいった。刷毛目やムラもあまりなく、ピカピカで見違えるようになった。

サイレンサーの錆落とし

 マフラーのバッフルを取り外すと、なんとザクザクと鉄粉が出てくるではないか。大方湯呑一杯分は出たか。おかげで、あとから出てきた淡は少し黒かった(汚!)。昭和47年から溜まった錆びだろうか。

 サイレンサーの裏側は、点錆びだらけ。鉄ヘラでしごくと、一応それなりに綺麗に取れるので表面錆びだ。ただ、一部にはメッキの下まで達しているものもあった。写真で横筋にみえるのは、鉄ヘラでしごいた跡。しごいたところは錆びが取れている。

 反対側のサイレンサーも同じようにさびている。点錆びといっても、水滴が付いたような錆で、ザクザクしている。

 鉄ヘラで錆をしごく。なかなか面白いくらい錆びが取れるが、錆が多いので疲れる。

 リヤのハブが錆だらけ。アルミの粉が噴き出ている。

 真鍮ブラシの柄の部分をのこぎりで切り落とし、スポークの中にすっぽり収まるようにして磨いてみる。

リアハブのダブルナットを緩めるために32mmの車載工具が付いているのだが、私のW3にはありません。上の写真で分かるとおり、モンキーや普通のスパナでは引っ掛かりが取れません。よって、どうすべきか思案しておりましたが、こういう薄口のスパナが世の中にはあることが判明。本田系スクーターのクラッチナットレンチ。これを使えば、容易に作業ができそうなので購入した。たしかに、作業は可能になったが、安いものだったので工作精度が悪く、抜き取りするのに難儀した。

フロントフォーク周りの修理

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 フロントフォークのブーツがちょうちんお化けになっていたので修理する。ヤフオクでは高値だし、リプロ品もそこそこの値段がするので。幸い、裂けているところは一か所。まず、裂け目に補強の1cm幅のゴム板をV字に貼り付け、乾いたところを見計らってボンドで周辺を固める。乾くとゴムのようになるボンドであり、これは大変重宝する品物。写真の通り、ちょっと見栄えは良くないが、実質的にこれで裂け目が拡大することは防ぐことができる。

 アンダーのレースにボールを並べる。今回、ボールもレースも特に損傷がないため再用することに。グリスでコテコテにしておく。それにしても、このままフレームに取り付けるので、雨水浸入に対する防御が足りないような。

 アッパーレースもグリス漬け。グリースをたっぷりつけると、なんとなく気持ちが良くなる。

 磨きの終わったサイレンサー、POR15済みのスイングアームとシートなどなど。

  組み込んだフロントフォーク。オイルシールはPMCのリプロ品を活用したが、スライディングハンマーで打ち込む際に若干斜めに入ってしまい、クリップを取り付けるのに少し時間がかかった。

キャリパのOH

 ピストンはフルードに浸るところに腐食あり。なぜこういうところが腐食するのだろうか。パッドが摩耗してもここまでピストンが外気にさらされるところまで出ることはないはずだが。もしフルードニ浸っていても腐食していたのであれば、フルードが余程劣化して水分を含んでいたとしか思えない。

 今回、オイルシールは新品にしたが、ピストンブーツなどのゴム部品は状態がよかったので再用することにした。

 これはもう片方のピストン。1000番のペーパで心休めのためバリを取っておく。

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 Oリングが入荷したので、いつもの南海部品京都東店に引き取りに行き、早速組み立てる。ついでにパッドグリスも入手する。モリブデングリースとシリコングリースの混合物のようだが、結構値段が張った。この手のキャリパーの組み立ては、数回目なので慣れたものだ。

 完成した左右のキャリパー。右用のブラケット取り付け部は、誤って塗装してしまったが、ま、問題ないでしょう。キャリパシャフトはユニクロ再メッキしたので、大変輝いている。綺麗になりました。

自作サンドブラストキャビネット

 自作サンドブラストキャビネット

 何人かのHPを参考にして作ってみました。しかし、窓がすぐに曇ってしまい、とにかく中が見にくくってしかたがない。しかも、落下式ブラスターなので、箱の中での取り回しがやりにくく、あまり使い勝手がよくない。自分でつくるのも面白いが、1万だせば既製品があるので、直圧式ブラスターとともに、我が家のブラスト環境を抜本的に改善することにする。

その他 いろいろ観察

 バッテリーのプラス側の配線がむちゃくちゃ。W3前期のここは、ヒューズが二つついているのだが、一つしか付いていない。片方は、ヒューズブラケットを引っ付けてビニールテープで巻きつけている始末。どうしてこんないい加減な配線処理をするのだろうか。美的にも許し難い状態。ここは美しく配線を引きなおそう。

  ミッションブラケット。ここも錆がひどい。昭和47年からの風雨にさらされて、さもありなん。美しく塗装したいところだが、奥まっていること、付近すべて綺麗にしないとアンバランスであることから、当面、さび落としを軽くするだけにとどめておく。いずれエンジンをおろして、ここら一体、見違えるようにきれいにしたいものだ。

ヘッドライトをヤフオク調達した。これはW1SAからの取り外し品だが、よくよく表題をみると”流用”と書いてあった。ということは別の品物?直径がW3はΦ180だが、このヘッドライトは小ぶりのため使えない。それにしても珍しい球の形状だ。相当古いものだろう。使えないからいつか売却しようかと。