キャブ交換(H25.6.2)

もう1年以上前にオクで落札したキャブレター2個。今のキャブでも通常使用する分には問題ないのだが、いろいろと気に入らないところがあって。交換したらどうなるのかという比較もしたくて。

それが、最近オーバーフローが止まらなかったりして困ってきたので、ようやく重い腰を上げることに。

 

これ今の右キャブ。ガソリン取り入れ金具はブレーキバンジョーが加工されているし、キャブ支柱は苦労して固定されている。前者は前オーナーの仕事。後者は、前オーナーの仕事を私が補強したもの

結構グロテスクな様相を呈していて、あまり気に入らないのである。

 

さて、入手していたキャブ、オーバーフローしていないかどうかチェックしてみたところ左右とも全く問題なし。このキャブ、実働車を全バラしてパーツばら売りされていたもの。だから下手に触るよりそのまま現車に取り付けた方がセッティング合っているかもと思い、フロート室は開けずに取付け。

 

スロットルやらジェットニードルやら小物は現車についているものをそのまま活用することにする。調子がでなければ、こいつを使うことにしょう。

 

キャブ バンジョーからのガソリン漏れ対策

バンジョー部分からガソリンが漏れてきた。ここ締めすぎるとすぐにキャブ側のネジ山がバカになってしまうところ。少し締めたが漏れが収まらないのでパッキンを交換する。

 

上側はキャブに付いていた口金。下側は以前にオクで入手した新品。

若干造形が異なる。Wについているものは上側のものが多いような気がするが。今回は、新品使わず。

 

 

ここにゴムパッキン付ワッシャーを取り付ける。厚さが2mmもあるのでキャブ側のみ。ネジ山1山を無駄にしてしまうが。

これは舞洲なにわ旧車部品交換会でいつも販売されているもの。4個で100円。もう少し薄かったらええんやけど。

 

 

タコメーターケーブル取り出し口オイル漏れ修理

このタコメーターケーブル取り出し口からどうもオイルが漏れている。この付近がやたらと油っぽいのだ。ここもヘタするとねじ切ってしまうところなので修理は要注意。

 

 

ここのOリングは細いので役立たず?

既に押しつぶされてぺちゃんこになり、クランクケース側にこびりついている。こいつをピックツールで突いて取り外す。

 

純正のOリングなんて購入していない。手元にあるのはストレートのOリングセット。この中から丁度寸法が合いそうなものを使う。14×2.5mmのものが良さそうだ。クランクケースに取り付けると、Oリングがオリジナルより太いので、少しだけこのガイドが浮いたように見えるが、それでもしっかりとOリングが隙間をシールしているので大丈夫。ここを頑張って締め付けすぎるとこの部品がポキっと破断するらしいので、ほどほどのトルクで止めておく。後程チェックしたが、オイル漏れは発生しなかった。めでたし。

 

ガソリンコックOH

さて、タンクを載せ替える前に、手持ちのコックをOHしようかと。取り出したるは、これまた相当前に落札した部品の中に混じっていたコック。色が剥げているが、これもご愛嬌。当時モノっぽくて良いではないか。W3前期型のコックなので写真ではレバーの向きは同じにみえるが、タンクの左右に取り付けるとレバーの方向が逆になる。コック自体の造形はZ1の初期黒コックによく似ている。

 

 

 

 

W1クレージーズ謹製のコックパッキンは、昨年の箱根W1ミーティングの際に出店で購入したものがあるので、それを活用する。純正部品は廃盤なので、リプロ製品は大変助かる。

 

 

内部はガソリンのなれの果てで粉吹き状態。でも、金網はしっかりしていたので汚損状況は良い方。

 

ボール盤に真鍮ブラシをくわえさせ、コックのカップを研磨する。こういう文明の利器を使うと、お掃除が大変楽である。

 

あっという間に研磨済。

 

組み込み時の傷防止などのためシリコングリスを塗布しておく。

 

タンク載せ替え

自宅の部屋のなかで保管し続けていた青タンク。これも大分前に買ったもの。赤タンクから醤油チュルチュルでガソリンを輸血。赤タンク、ご苦労様でした。しばらく部品棚にて次の出番まで。

 

青タンクキャップのパッキンが酷い。そのまま使えなくもないけれども、赤タンクのキャップと取り換えることにした。ゴム部品は新しい方が良いですね。

 

さあ順調に、と思いきや右コックのカップからガソリンが滲みだす事態に。Oリング買っておけば!と後悔しても仕方がない。しからばと締め付けるも滲みだしてきてダメなので、コックをOFにして、カップを取り外し再度Oリングセットを物色。すると丁度あうサイズのOリングを発見。Φ22×2mmのものだ。ラッキー。しっかりとガソリン漏れを止めることができた。

 

青タンクW3完成

ついでに動画まで撮影してしまいました。

 

キャブ交換後、キックは3発でいきなりアイドリングをしっかりし始めた。なかなか良いじゃないの。アイドリングを調整したら600rpmまで下がりそう。アクセルのツキも良いし、音も弾けている。いいキャブかも?ガソリン漏れもないし、気持ちが良い。さて、燃費はどうなるだろうか?

 

Z1とW3で記念撮影

先輩宅から昨日里帰りしたZ1と装いも新たになったW3。

この夏は両車でいろいろツーリングしてみたい。そうだ、CB500Tも!!

 

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コメント: 3
  • #1

    姫路の松居 (火曜日, 04 6月 2013 09:20)

    やってますね~ 私も見習ってヘッドばらそうとしています

    タンクの着せ替え良いですね、まるで雰囲気変わりますね

    それとキャブですが製造されてから随分時間が経つので、かなり摩耗してると思います
    スロットルはそのまま使う方が良いと思いますよ、下手すると引っかかるかも

    同じセットなら磨耗程度は同じだしその方が良いと思いますよ~
    psたしかジムニーの燃料系ガスケットですよね私も欲しかったです
    クレージーズのロングバンジョー使うと2ミリほど長いですよ

  • #2

    まつ (火曜日, 04 6月 2013 12:09)

    姫路の松居さん

    ヘッドの修理、ブログを楽しみにしています。

    キャブ、そうかな~と思いつつ、モノは試しで。いまのところ大丈夫のようですけども。でも、これからいろいろ試してみようかと思います。燃費がどうなるかとか、面白そうですからね。

    ガスケット、ジムニーですか。そういえばそう紹介しているサイトがありましたね。ハーレーのも良いみたいです。私のは粗悪品?と思いきや、それなりに機能しているみたい。ロングバンジョーも今度手に入れておこうかな。

  • #3

    ミズノ (水曜日, 24 8月 2016 23:59)

    こんばんは。3~4年前に、 わかりやすい配線図  の件では大変お世話になりました。タンクへそ穴クラック発生以降大きなトラブルも無く過ごしてましたが、昨年7月頃エンジン片肺になり自分の手に負えずバイク屋さんにみてもらった所、左シリンダーの圧縮不足で。何らかの原因でEXバルブ曲り発生。そして今年の5月には右シリンダー圧縮不足! シリンダー壁面にも腐食穴があるとの事でしたのでシフトアップ製0,25OSピストンボーリング&ヘッドOH中です。貧乏W3乗りの自分には大変な出費です!!
     コックもダメになりつつある所での質問ですが、自分の後期用コックはタケノコ?状のプラ製パーツが回転する方向に溝傷がかなり有り、その為、ガソリンを止めきれないでいる様です。このプラ部品は手に入るものでしょうか?純正もドレミでも廃盤の現在、ヤフオクで探していますが、1個数万ではとても買えません・・。宜しくお願いします。