ダメもとでインシュレータを交換して再チャレンジ

2008/10/3

ヤフオクでキャブレターインシュレーター新品を落札し取替え

現在付いているインシュレーターのゴムは弾力があってとても二次エアを吸っているとは思えないのだが、まあ一か八か。5000円近くしたけど、新品は気持ちいい。取り付けボルトを締めこんでいくと、インシュレーターのヘッド側がエンジンのポートにじゅわっつと潜り込んでいく感触がある。

 

それから、キャブレターを取り付け、PS調整するも・・・

やっぱりダメ。あ~もったいなあ~。

取り外したインシュレータもまだまだ使えそうなので、ストックしておく。

 

その他の作業
ヘルメットホルダー取り外し。(シート裏側でシート生地と干渉していたため)
右ハンドルスイッチホルダー取り付け穴あけ(ホルダーのダボが短いので穴に入らず)

教えてバイク屋さん!に投稿

2008/10/4

キャブをはずして10年くらい保管していたバイクを動かそうと久しぶりにメンテナンスにいそしんでいます。
キャブはガソリンを抜いて各ジェットを吹いてから保管していましたので割ときれいです。キャブを組み付けてセルを回すと、アイドリング時、2番が失火状態でしたが、回転数を上げると普通に快適に走れました。
しかしアイドリングが低すぎるため、仕方なくアイドリングアジャストスクリュをかなりねじ込み、1000回転維持に調整すると、そのうちいきなり4000回転まで上昇します。あわててアジャストスクリューを下げると、今度はエンスト。
なんとかだましだましで車検取得(笑)。その後キャブの油面が高すぎたり、フロートバルブの固渋と思われる現象が起きたため、再度キャブをばらし、いろいろ手入れして、油面高さを規定値に合わせ、組み付けるも同現象。二次エア吸いこみかなと思いインシュレータは全気筒新品交換しましたが現象変わらず。
全気筒のPSを1回転戻しから1/2戻しにすると、ようやく失火はなくなりましたが、いかんせんアイドリング回転数が低い。
以前と同様にアイドリングアジャストスクリュで1000回転維持に調整すると、そのうちいきなり4000回転まで上昇します。
あわててアジャストスクリューを下げると、今度はエンスト。これは最初の状態と変わらず。ただ失火はなくなった。
車検に備えてプラグは新品で、火花はOK。インシュレータ取り付け状態も大丈夫なので二次エアは吸ってないと思います。
スロットルーブルの取り付け状態も問題ないので、スロットル戻りが悪いということもありません。
グリップに応じて、俊敏にスロットルが適切に開閉します。スロットルが完全に戻っている状態であるにも関わらず、いきなりアイドリングが4000回転まで上昇する現象は本当に不可解。アイドリングアジャストスクリューの位置を通常の位置付近にするとアイドリングは維持できない状況です。
PJは標準値。同調は見れていませんが、目視でスロットルの位置を合わせたので大幅なズレはないと思います。PJからキャブクリーナーを吹くと通路から吹き出ていましたので、穴のつまりは考えられません。何か心当たりありませんか?どうしてよいか、困っています。
私ができることは大概やってしまったので、あとはどこかのバイク屋さんに見てもらったほうがよいのかな?
ただ、近所のバイク屋さんはZ1のような旧車は億劫のようで、これまた困った。
私は旧車は何かトラブルを持っているのが普通と思っていますが、10年前にはすこぶる快調だったバイクなので、またあの状態にもどしてやりたくて。どなたかお知恵をお授けください。

高知県 ハマサキコンペティションモータースさんからの回答

■一番かんたんなのは当たり前の話ですが正常に動くキャブに変えてみれば原因ははっきりしますよね?

Zに乗ってる人って結構回りの人もZを乗っているので、交換してみて正常になるようなら、完璧にキャブですのでキャブのオーバーホールなり買換えが一番早いと思います。調子が変わらないようでしたら他の原因ですし…
少し単純で当たり前の方法ですが、Zの場合、不調になる原因がキャブのほかにも複数考えられますので、不調の原因がキャブなのかどうかはっきりさせることが先決だと思います。
もし結果がキャブの不調だとはっきりしたとすればキャブのメンテナンスです。
少しは自分でメンテナンスが出来るようですので、チョコチョコいじらずに思い切ってフルオーバーホールをしてみてください。(もちろんショップさんにお願いした方が絶対にいいですが)
チョコチョコとセッティングを変更しながら悪いところを探って行くのも旧車の楽しみ方ですが、結局全ての部品を変更しても改善されない場合も旧車の場合はあります。それは交換できるパーツがあってもボディー本体が消耗してクリアランスが狂ってしまっているものがあるからです。代表的なところではピストンとボディーのクリアランスです。この場合はいくら他のパーツを交換しても調子は出ません。キャブの交換が必要です。
と、ここまでが一番かんたんで万人向きの回答です。

ここからは私の予測ですが、もちろん現車を見れば適切なアドバイスが出来るのですが…
「前提条件として各ジェットは綺麗に貫通していると思ってください。」と有りますがジェット類は新品ですか?
この種のトラブルでは正常のつもりでも正常でない場合がほとんどです。「昨日まで正常だったから、ここは大丈夫のはず!」と言う「~だろう」は禁物です。昨日まで動いていたのに動かなくなるのがトラブルですので昨日のことは忘れてください。(笑)
型式が74年のZ1Aと有りますがピストンのカッタウェイは1.5でしょうか?1.5でしたらPJ#20はノーマルではありません。PJは#17.5だと思います。
次にジェットニードル(針)ですがノーマルの5J9でしょうか?クリップ段数は上から2段目ですか?
MJは#112.5でしょうか?
確認してみてください。エンジンその他が正常であれば多少の誤差はありますが正常に動くはずです。
尚、書き込みですと伝わりにくいと思いますので直接お電話いただいても対応できる範囲でお答えいたします。

私からのお礼メッセージ

2008/10/15

ハマサキ様

非常に丁寧なご指導、本当にありがとうございます。このようなアドバイスを頂いて、若干、涙もの(笑)です。

このキャブは10年くらい前にフロート室を分解し、各ジェット類も外したまま、箱に入れて室内保管していたものです。錆の発生もないので、再利用しました。穴は正常だったと思うのですが、一度新品にしたほうがいいかもしれませんね。

ニードルは見ていません。上側は全然ばらしていないので、10年前正常に走行していたことから、変に触らないほうがよいかと思って、そのままにしています。ですが、この際、一度見てみても面白いかも。メインジェットは117.5だったような(記録は車庫に・・・)。SM記載値より大きかったです。まあ、高速域はかなり調子よかったので気にしていないのですが、PJとカッタウェイやJNについては、チェックしてみます。一応3000rpm以上は調子良いので、PJ・カッタウェイ関係が臭いな~。
一応、インシュレーターは新品に取り換えましたが、現象変わらず。PSを更に1/2しめこみ、底つき位置から都合-1/2に全気筒調整したら、なんと、失火現象は嘘のようになくなりました。全気筒とも。極低速域で薄すぎたんですね。でもこんなにPSを締め込むってことは、やはり前述のあたりが臭いですね。
キャブ分解の際に、キャブ本体のスロー系通路をふかしたら、普通にエアが通りましたので問題視していませんでしたが、ひょっとして、通路のどこかがゴミで狭くなっているのかもしれませんね。
いっそのこと、CRキャブにでもしようかしら。と思うのですが、初期型キャブ(極初期ではない)なので、大事にしてるもので・・・。
一度、貴殿のおっしゃることを試してみようかな、と思います。ありがとうございました。

さてさて、どうしたものか。

また悩みだすと止まらない。ダメもとでキャブOHキットでも買って、ジェット交換してみようかな?でも今のジェットでちゃんと走っていたんだから・・・。そんな堂々めぐりの私案をしているうちに、時間だけが経過し、寒くなってきたらとたんにバイクのことを忘れてしまうのでありました。とほほ。

 

そして、半年が過ぎ、もう温かくなってきたので、インターネットで京都市内にZ専門店があることを知り、ちょっと金額はかかるかもしれないけれども専門家のアドバイスをもらうことに決めたのでした。往生際が悪いのか、粘り強いのか、紙一重やな。

MAブルーバードにヘルプメール

2009/03/31

当方Z1A所有です。10数年フロート室を分解したまま(綺麗な
状態で)箱保管していたキャブ(初期型の後期タイプ、いわゆ
る最初期ではない))を取り付けたところ、アイドリングが安
定しません。3000回転以上の走行状態では問題ありません。1000回転くらいで落ち着いたかな、と思いスナップすると今度は3000回転くらいまでアイドリングがあがります。で、スロットルスクリューで1000回転に落とすと、ストールします。分解掃除後、同調をあわそうと失敗したかもしれません。PJは1/2戻し位です。1戻しなら全気筒ボコつきます。PJは#20です。インシュレーターは新品です。3000回転以上はすこぶる好調で、ツーリングもできますが、何せアイドリング付近が不安定なので街中ではとても乗れません。一度、見ていただきたいのですが、予約等必要でしょうか。車両を預けることは可能です。なお、10数年前まで車検を取って普通に走っていましたが、フロートバルブがOFするため分解したまま車検切れとなり、バイクからそのまま遠ざかっていました。復帰し、車検は取りましたが・・・。

2009/3/31 早速、返答がありました。

 

 

ご連絡ありがとうございます。
ノーマルキャブは色んな症状があり、これだ!!というトラブルの原因がつかめ
ないのが常です。
先ず、同調を完璧に行って煮詰めていくしかないでしょう。。
エンジン自体の状態はいかがですか?オーバーホールはされていますか?
ピストンは純正ですか??
この当たりも大きく関係あると思います。
一度見せてください。
いつでもOKです、ご連絡ください。
MABLVD,小林

 

対応が早いな~。いつでもOKということでもあり、一度バイクを持ち込むことを決意したのでした。

H21.4.

MAブルーバードに修理持ち込もうと、エンジンをかけるも、なかなかからない。あ~も~、って。家族は怪訝な顔して覗き込んでくるし。

1番シリンダーが燃えていないようなのでキャブへのガソリン流入を確認するも問題なし。油面も適切な範囲内、火花も飛んでいたため、ひたすらセルを回すとかかった。しかし、アイドリング時の症状は全く変わらず。

まあ、なんとか騙しだまし走れそうなので出発。でも1号線を西へ向い、川端五条で、ありゃありゃ。エンジンストール。何でよ~。

こんなところでZ1がへそを曲げたら困るじゃん。周りの通行人は、どうしたんやろ、なんて顔してくるし、Z1知っている人に見られたくない! 困ったな~なんて思っていたら、あ、ガソリンあるんかいな。

タンクを見ると・・・

とりあえず五条橋を渡るとGSがあるので、手押しで運ぶ。1000円給油。あ~金ない。それでセル回すと、何のことはない。ガス欠だ。我ながらお恥ずかしい限り。このあたりのヘマは、あまり20代の頃と変わっていない。もう41歳なのに。沓掛のバイク屋まで持っていくのに一苦労。

バイク屋に着くと、早速お兄ちゃんが見てくれた。

お店のオーナの方も寄ってきて、いろいろ症状を説明した。なかなか味のあるお店のようだ。店の軒先でシリンダーヘッドの塗装落としをしているのが可愛い。

Z1を預け、様子を見てもらうことにした。直せるかどうか分からない、何せ古いバイクだから、ということであったが、直らなければあきらめるのはもとより覚悟。その場合はCR29を投入してやるぞ!と腹はくくっているし(ってほんまかいな)。旧車乗ってても最近のバイクのように対応を求めるのは美学に反するね~、って思うのでお店の兄ちゃんの言うことは分かる。なんとかなるやろ、と楽観視しお店を後にしたのでした。でも、なかなか良い感じのバイク屋やなあ。私も大学行ってなかったら、こういうお店を経営したかったなあ。今でもそう思う。

MAブルーバードから、2日後には修理可能の見通し連絡があり、8万円くらいかかるとのこと。ありゃありゃ、かなりのお値段やな、と思いつつ、直るのなら仕方がないと即決で依頼。翌日には完成のメール!週末に早速引き取りに行くことに。

 

話を聞くと、①フロートレベルが低すぎ(1~2mm程度)、②一つを除きPJに異種使用(後期型キャブのもの)、③スパークが弱い。ということで、油面調整、PJ正規品、純正点火仕様(IGコイル、ポイント)、同調により修繕完了。

 

お店には、本当に新車みたいなZ1がいて、ちょっとびっくり。自分のZ1もまあまあ綺麗な方と思っていたけど、これにはかなわんね。まあ、しこしこバフ掛けでもしていこうかと。

 

雨降る中、Z1を走らせる。何か、音がいいなあ。ひゅるひゅる言ってる。前よりもいい音のような気もする。気のせいかな?低速も良い。普通に走っている。この普通に走れるってのが快感だ。気持よくライディングし、充実し帰宅したのでありました。

今回の不調の原因は何か?

①Z1初期型のPJと後期型のPJが混じっていたこと。

 でも、キャブばらすまでは順調だったのだが。後期型のPJの方が少し短いため、油面が同じなら、後期型PJが入っていたシリンダーのみ現実の油面は低い状態になっていたともいえる。ということは混合気が薄くなる。で、ボコついていたのか。でも、修理の初期段階では油面は触っていなかったのだから、調子が良かったときと何も条件は変わっていないはずなのだが。でも、平成8年に長年の眠りに着く前にキャブをばらしたときにフローと内がどういう状態だったか、まるっきり忘れてしまったからな~。とはいえ、ジェット類は元のシリンダーに戻したし、フロートは何も触っていないし。。。謎は深まるばかり。

 ただ、PJに異種が付いていたため、4気筒中3気筒の油面が事実上、低い状態になっていた  → アイドリングを上げようとアジャスターで1000rpmに → フロート室のガソリンを消費 → 新鮮なガソリンが勢いよく流れ込む → 油面オーバーフロー気味に流入 → 4000rpmに → アジャスターで1000rpmに → フロート室のガソリンを消費 → 油面が下がる → エンジンストール

 う~ん、無理がある仮説だな~。こういう無理のある仮説が何回も成立するという理屈がよく分からない。でもこういう動きをしていたとしてか思えないおかしな現象であった。

 

②油面が低すぎたこと

 油面を低く調整してからおかしな現象が発生したのではなくて、調整をする中でちょいと試してみたということなので、現象とは直接的には無関係のような気がする。

 

③火花が弱かったこと

 これは現象とはつながらないような。確かに燃焼効率には影響を及ぼすだろうが。火花の強さについては、私が目視で点検する分には異常だとは思わなかったので、私の目ができていなかったということか。ダイナキットがついていたが、結局ノーマルに戻したというのが若干笑えるが、ポイント点火もいいかな、なんて思っていたので結果オーライ。ただ、1万7千キロしか走行していないダイナが劣化しているということか?あるいは経年で劣化する白物なのか。配線方法には特に問題があったということではなかったので、きちんとついていたのだろうが。一応火花は出ていたから、ヤフオクにでも売りに出すかな?

結論と教訓

<結論>

もともとはちゃんとアイドリングしていたのだから、不明。

10年以上も前に分解したキャブだから、多分、元々の状態に組み立てられていないのが原因だろう(笑)。

 

<教訓>

・キャブレターを分解するときは、分解する前の状態を克明に記録しておくこと。

 (当り前のことかな)

・キャブレターを分解したあとは、速やかに組み立てること。

 (これも当たり前のことかな)

・異種が取り付けられている可能性を常に念頭に置いておくこと。

 (旧車だからいつ誰がどこに手を入れているか誰にも分からない)

・条件は一つだけ変化させて様子を見ること。

 (条件を複数変化させると、原因究明ができなくなる。昔の理科の実験と同じ。)

・信頼できるバイク屋さんを押さえておくこと。

 (最後にあきらめたらプロに頼もう。それでも快く受けてくれるバイク屋さんって有難いパートナー。)

 

とまあ、いろいろ勉強になりました。そう思うと、安い出費かな。