ヘッドライト強化作戦

KH90は6V車だ。灯火が大変心もとない。ヘッドライトとテールライトはマグネトで発電された交流をそのまま使用し、その他の電装は半波整流されバッテリーで制圧された直流を使用している。

これらを全て12V全波整流の直流にしたい。

しかも、ヘッドライトスイッチはなく、メインキーを夜間位置にすることによって点灯する仕組みになっている。これが曲者。トンネルに入る度にメインキーを操作しないといけない。キーホルダーが周囲に絡んだりして操作しにくいし、このメインキーは昼間位置、夜間位置問わず、抜けてしまう構造になっている。だから、走行中に下手に触ると、キーが抜けてしまい後方に吹っ飛んでいくリスクが高まる。

 

以上の理由から、ライトをメインキーの操作なく点滅できるようにしたい。そうするためには、手元にスイッチを増設する必要がある。これは既にKH125用の部品を入手済みだ。長らく1000円即決でヤフオクに出品されていたが、一向に売れる気配がない。僕もKH90のオリジナルスイッチを交換するのをためらったが、KH125用を使用すると左手で灯火が全て操作できるので、実を取って落札したのだった。

 

さて次はリレーの入手だ。W3の時と同じように、灯火スイッチの操作によりリレーを動作させ、発電した電気を殆どロスなくストレートにライトに供給する。しかも、アースも直接接地。相当明るくなるはずだ。

 

レギュレートレクチファイヤによりMFバッテリーを使えるので、小型の12V電池を入れておこう。KH90はマグネトー点火なので、バッテリーがなくてもエンジンを動かせる。よってバッテリーレスも可能だが、TL125で夜間アイドリング時にウィンカーが点滅しなかったこともあり、心配。

 

入手したゼファー400用レギュレートレクチファイヤ。

端子が6つある。下側三つは三相交流用。上は、左からバッテリー(+)、アース、電源線。電源線とは、実際に負荷がぶら下がっている配線。バッテリー(+)とこの電源線とは、メインスイッチONにて接続される。この配線は、実際に負荷にかかっている電圧を検知するもので、その値が実際に12Vになるようにレギュレーターを制御して制圧するためのもの、らしい。

BATT(+)へ アース     電源線へ
マグネトへ マグネトへ  マグネトへ

KH90の場合、2相交流しか得られないので、マグネトへ、の端子のうち2つしか実際には使用しないことになる。

 

続く

 

実際に、作業に移ったのは翌年でした・・・

http://www13.jimdo.com/app/s72cc81817fd380d8/p83172a33fc5951c4/

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    Subi (木曜日, 10 11月 2011 02:50)

    はじめまして。KH125の初期型の購入を考えているものです。KH90の12V化は簡単にできましたでしょうか? よろしくお願いいたします。

  • #2

    まつ (金曜日, 11 11月 2011 17:54)

    Subi様 はじめまして。
    実は、まだKH90の12V化には着手できておりません。
    ただ、確認したところ、ノーマルでは2個に分かれている昼用コイルと夜用コイルを直列に接続すると18Vくらいは発生するようなので、全波整流方レギュレートレクチファイヤを活用すれば十分12V電源となりそうです。作業の難易度はそれほど高くなさそうです。
    コイルに手を加えずに単に12Vにするだけだったら、当サイトの    
    TL215/素性-私の仕事/
    に関連記事を記載しておりますのでご参照ください。この場合は半波整流になりますので停車時のヘッドライトは明るくはなりません・・・。