北陸鉄道 石川線

本日、金沢出張。北陸新幹線金沢開業目前です。金沢駅の飾りつけ、「新幹線が春を連れて、やってくる」、なるほどね~。3/14開業。土曜日ですが、私もその日は出勤です。多分、同じ場所に立っていることでしょう(笑)。

仕事は15時に終わったので、持病の「うろつき病」が発症し、北陸鉄道石川線に乗ることにしました。この色のバスは金沢エリアではメジャーですが、北陸鉄道バスです。この鉄道会社、鉄道事業そのものはかなり小規模で小さい路線を二つだけ営業しています。昭和40年代からつい数年前に至るまで次々と廃止されてきたのです。私は金沢~内灘の浅野川線は、以前の出張の合間に乗車しましたが、今回の野町~鶴来の石川線は初乗車です。金沢駅からバスで10分くらいのところに野町駅がひっそりと佇んでいます。野町~鶴来までの約30分あまりの始発駅です。

如何にも地方私鉄の始発駅っぽい風情です。片道490円ですが、今日は祝日なので一日フリー切符なるものが500円でした。私は全区間往復するので、めっちゃお得です。

お客さんは最初は10数名でしたが、その後40名くらいまで増え、最後はまた数名程度に減りました。前半は民家の軒先すれすれを走るような路線でしたが、後半はこんなのどかなところを走ります。レールの保守状態が良くなく、上下振動が激しいです。シートのクッションで体が上下に揺すられるほどです。

ちょっとした小旅行を楽しみ、終点鶴来駅に着きました。これらの車両はもとは東京の東急電鉄で走っていたもので、第二の人生を北陸鉄道で過ごしているということでしょう。

鶴来駅はこの路線の本拠地のようで、立派な構えです。昼間は一時間に2本の運転なので閑散としていますが、この地方の名士が建設に貢献したようなそんなことが書いてある記念碑がありました。

懐かしい雰囲気の出札口と改札口ですが、なんとICカードが使えます!これはバスと共通仕様ですね。北陸鉄道バスにあわせた、ということでしょう。

また、かつて多くの路線を営業していたことの名残でしょう。華やかなりし頃の写真や鉄道用品が飾られていました。鶴来駅では、外がとにかく寒くてしかも周りにはお店もなく手持ち無沙汰でしたが、折角なので折り返し電車を1本遅らせました。静かな時間をストーブの前で過ごします。

そして、帰りはJRと接続してる新西金沢駅で下車。他のお客さんもほとんどがこの駅で降り、夕暮れのローカル電車はなんとなく寂しい雰囲気で出発していきました。雨が降ってきて、しかも寒いです。

JR西金沢の方角です。ローカル私鉄と北陸新幹線がなんともアンバランスです。昔はこの駅で当時の国鉄の線路とつながっていて、貨物列車が往来していた賑やかな駅だったようですが、今は面影もありません。

夕暮れ時に地方鉄道に乗ると、ちょっと寂しいですね~。さ、帰宅します。

そういえば、お昼ずっと仕事だったので、朝から何も食べてません。

金沢駅構内のコンビニには、その場で握ってるおにぎりが売ってます。その「白えきかき揚げ」がとても美味しいとのうわさを聞きつけ、買い込みました。紅ずわいがにの天ぷら?なるものもあり、好物のコロッケとともに。

禁酒生活なので、出張がえりもお茶です。暖かい電車の中で、やっと和みました。すると睡魔が襲ってきて、京都まではあっという間でした。

この記事は帰宅後書いてますが、お酒を飲まないと、帰宅してからも何か体が楽ですね~。