分解(2012/12/1)

今回の整備の目的は、オイル下がりとオイル漏れの修理。

丁度、学生時代の後輩が自宅に来るので、作業を手伝ってもらえることに。

 

まずはロッカーケースの取り外しから。ここは取付けボルトを均等に緩めていく。するとプッシュロッドがロッカーアームを押し上げてくるので、自然にケースが浮き上がってくる。

 

 

初めてプッシュロッドにご対面。カムチェーンがついていないので分解作業は楽だ。このプッシュロッドの位置を間違えないように、向かって金ノコで軽く左から1本~4本の傷を順につけておく。

 

ここは簡単に外れた。あっけなくヘッドの取り外しが完了。

 

綺麗なシリンダ―内部

これも初めてのご対面。おっと、左はカーボンが殆どついていない!右はぶ厚いカーボンがへばりついている。

 

 

燃焼室付近にはカーボンが溜まっているものの、ピストン上部は何と綺麗な!これ、大丈夫~っていうくらい綺麗。どういうこと?

 

これが堆積カーボン。パリパリと崩れてきた。

それと、シリンダー壁面!ホーニングのクロスハッチが見える。何と綺麗なシリンダーなんだろう。これ本当に製造時から手が加えられていないものなんだろうか?

 

 

ヘッドのお掃除

燃焼室。こちらも右側が左側より酷い。左側のシリンダーは綺麗だったが、燃焼室にはオイルが漏れた痕跡が。オイル下がりだ。

 

さて、ヤマルーブのキャブクリーナーをプシューっと。泡がすごくきめ細かくてクリーミー。効果ありそうな予感。

 

歯ブラシで後輩が格闘し、大分綺麗になったものの、こびりついたやつはなかなか溶けてくれない。そこでキッチンペーパーでしばし湿潤攻撃。このまま放置しておく。

 

カーボンの付着が酷い右側シリンダーのピストン上部にもキャブクリーナーを。そして歯ブラシでごしごしすると面白いようにカーボンが溶けていった。さすが、ヤマルーブ。これが一番効くとは聞いていたが、やはり。

 

ピストン上部が大分綺麗になりました。刻印が2となっている。

おっと~、2mmオーバーサイズ?でもボアを計測したら74mm未満。調べてみたら、これはロット番号とか。1もあるらしい。

オイル流路にはゴミ混入防止のためボルトなどを突っ込んでおいた。

 

後輩。

狭いガレージでいい歳したオッサン二人が作業している姿は、ご近所さんにはどう見えただろうか?

 

バルブ抜き取り

さて、ほどほどに綺麗になったヘッドの分解を開始。まずはバルブを取り外す。

 

バルブスプリングコンプレッサーをかなり締めこんでもバルブスプリングが縮まないので、プラハンでショックを与えると、バルブコッタ―の固着が外れ、一気にスプリングが縮んだ。

 

ここで一気にバルブを抜きたいところだが、ダメ。コッタ取り付け部分やロッカーアームとの接触部はカエリなどで外径が膨らんでいることがあるらしい。そのまま力づくで抜くと、バルブガイドの内部を損傷させてしまう。そこで、バルブを回転させながらオイルストーンで軽く研磨してやる。そしてウェスで綺麗にふき取り、オイルを塗布してそ~っと抜くと・・・おっとまだ引っ掛かりがある。てなことを繰り返し、気持ちよくバルブが抜けていくようにする。今回、こういう作業を初めてやったが、研磨した際の微小な研磨カスをしっかりふき取らないと、それがクサビのようになってバルブがガイドに引っかかる。バルブを抜き取るときには慎重さが必要だ。

 

する~っと抜けると、気分もすっきり。

 

 

今回取り外したバルブの中で最も当たり面の状態が悪かったもの。あっつ、そうそう。分解する前の圧縮圧力を測定しておくの忘れていた。これくらい当たりが悪いと、圧縮も良くないのでは?摺合せし甲斐のありそうなバルブだ。

 

 

取り外した、バルブオイルシール。スプリングは入っておらず、W3純正パーツのようだ。それにしても、この部品の硬化は大概であった。カチコチ。もうゴムではなくてプラスティックだ。取り外そうとすると、割れてしまう状況。これではオイルシールの役目は殆ど果たして居ないだろう。

 

さて、この続きはまた今度。

今月は、ハーフマラソンに出場するのでひょっとしたら、このまま年越し?! 外が寒いと、作業のモチベーションも上がりませんね。

 

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コメント: 2
  • #1

    姫路の松居 (日曜日, 02 12月 2012 20:46)

    お~やってますね、ヘッドは何回か外しましたか、バルブまで外したことないので参考になります

    寒さのせいか、調子良いのでオイル上がりか下がりかわからなくなってます

    今エンジン始動時に煙は出ていないので、オイル上がりかな?、
    でも河口湖ではかなりの白煙を指摘されたし、さてどうなんでしょうね

    以前シリンダー変える前は白煙吹いていたのは確認してたんで、交換してたんですが
    今また前のシリンダーに交換しても白煙吹いていません、う~ん解らん!

  • #2

    まつ (日曜日, 02 12月 2012 22:33)

    私のオイル下がりも、いつも発生しているわけではありませんでした。出るときは、始動時以外でも大分出てましたよ。オイルシールの気まぐれではないかと勝手に思い込んでいます。オイル上がりって、多分相当クリアランスが増えないと発生しないと思うんですよね~。

    今回、シリンダーはそのままで行こうと思っています。本当は外して再塗装でもしてあげたいんですけどね。

つづき(H24/12/29)

マラソンやら何やらで、W3の作業はそのまま。

今日は家族が不在で、外も暖かかったため作業を再開。少しだけだが前に進めた。

 

ヤマルーブのキャブクリーナーにバルブを漬け込む。するとすぐにカーボンが溶け出していく。

 

洗浄剤を70度のお湯に溶き、シリンダーヘッドとロッカーケースをドブ漬け。フィンの奥の汚れもできる限り綺麗に。

ガレージに洗い場があればいいんだが、今はこのようなボックスケースを臨時の洗い場にしている。温水は自宅内から運んでこないといけないので大変面倒。早く、温水が使えるガレージが欲しい!

 

 

キャブクリーナーでも取れなかったカーボン。完全にこびり付いていて固まっている。

ボール盤に真鍮ブラシをくわえさせ、バルブの傘の部分を研磨する。

 

ここまで綺麗になった。満足だ。

 

バルブの燃焼室側。まだカーボンがこびりついているが、これは相当手ごわい。スクレーバーかステンレスワイヤーブラシ等でこそぎおとしてもいいけど、今回はパス(笑)。

 

シリンダーヘッドとロッカーアームは今日はドブ漬けのまま放置。明日、綺麗にすすいでCRC吹き付けて年を越そうかと。完成は来年早々に。